歴代ミニカー ベスト・オブ・ベスト Best 30

今年のミニカー ベスト&ワースト

今年2025年、私が2006年にF1ミニカーを集め始めて丸20年が経ちました。

中学生の頃に始めた趣味がここまで長続きするとは思いもせず、またその期間の半分をこうして記録に残すことになろうとは全くの驚きです。

様々な出会いと別れがあったこの期間、せっかくの節目なので個人的に心に残っているベストミニカーベスト30を発表したいと思います。思い出のレースだったり、単純にモデルの良さだったり、希少価値だったり……多様な基準で心に残った30台をご紹介です。

(画像から個別の記事にリンクします)

Best 30

第30位 【スパーク  ロータスT128 H.コバライネン 2011】

私は2009-2016年のマシンがあまりかっこよくなかった年代では2011年のマシンが一番好きなのですが、その中でも最もかっこいいと思ったのがこのロータス「T128」でした。

新興チームながら成績はみるみる向上、エースの優勝経験者コバライネンは大復活と背景にある希望も素晴らしいです。そんなわけでベスト30の最後には入る程度にお気に入り。

第29位 【マテル 1/18フェラーリ248F1 M.シューマッハ 中国GP 2006】

当時のフジテレビの演出の影響もあり、2006年から全戦観戦を始めた私にとってはシューマッハが最初のヒーローでした。残念ながらマテル製ミニカーの出来はよくなかったものの、1/18はそこそこかっこよくてお気に入り。

特にこの中国GPは雨に弱いBSユーザーで唯一Q3に進出、最後の勝利で力を示しました。思えば彼以降、最後まで「タイトルを争って」引退した人はいないですよね。やはり偉大。

第28位 【ブルム フェラーリ126C2 サンマリノGP 1982】

イタリアの老舗メーカー「ブルム」の30周年記念モデル。手にしたときは「面白いジオラマだな~」くらいに思っていたのですが、ここからクラシックカーの歴史にハマり、跳馬の歴史を紐解いていくとこの場面がどれほど歴史を変えたかに気づかされます。

後の歴史が積み上げられるほど、より味わい深くなる素晴らしいモデルです。

第27位 【スパーク トロロッソSTR14 P.ガスリー ブラジルGP 2019】

スパークの後発で予定されていたミニチャンプスがなぜか国内販売されず、先行スパークモデルがプレミア化した一台。このせいで「ミニチャンプス待ちスパークスルー」のリスクが顕在化しました。

個人的にはすぐに欲しくて買った運がよかったモデルなのですが、上述の理由でブログ立ち上げ初期のPVを稼いでくれた礎の一台。これがなければ早々にブログ終了していたかも。

第26位 【スパーク ヘスケス308 J.ハント オランダGP 1975】※未公開

ハントのモデルはほぼ紹介していないのですが、彼のことも大好きで特集を組む予定です。でも引退したウルフのマシンだけモデル化されていないので、もう少し先かも……。

個人的には映画「RUSH」を見て初めて新品予約したクラシックカーにして、デアゴマシンコレクションで置き換えようと売ったら後悔して買い戻した一台です。お気に入りは大事にしないとね。

第25位 【ミニチャンプス マクラーレンMP4-20 K.ライコネン モナコGP】

私が最初に買った新品モデルカーは「SA05ショーカー」なのですが、最初に買った中古モデルはこちらです。2006年9月に東京に行った際、今は無きMr.クラフトさんで購入しました。

最も長く連れ添った一台にして、ライコネンのキャリアハイの素晴らしいモデル。そしてあのお店の店内の記憶こそ、今も私のコレクションの原動力。

第24位 【スパーク  HRT F111  V.リウッツィ 2011】

F1の歴史では資金難による「ヤバい」チームが数あれど、私がリアルタイムで初めてみたのはこのHRTでした。当たり前のように開幕戦に間に合わず、F1レベルにない遅さでありながらこの素晴らしいカラーリング。すごい。

この「広告募集中」を全面に掲げながらチームが消失して10年後、スポンサーロゴを載せる場所すら残らないほど人気が高まるんだから先は見えないですね。

第23位 【ミニチャンプス メルセデスW08 L.ハミルトン スペインGP 2017】

2016年までのダサいルックスからマシンが劇的にかっこよくなった2017年。最もお気に入りはメルセデスのスペインGP仕様です。

フェラーリ「SF70H」と迷いましたがシャープなこちらに軍配。シャークフィンは終盤膨れる前の鋭利なこちらが好み。先端のユニオンジャックもおしゃれですね。

第22位 【ルックスマート フェラーリF1-75 C.ルクレール バーレーンGP 2022】

近代フェラーリで最もかっこいい一台。速さ、ルックス、信頼性、ドライバー、全てがよかった。ただ運用した組織が悪かった。やはり、このマシンでタイトルを取れなかった罪は重い……。

第21位 【ミニチャンプス トヨタTF109 小林可夢偉 アブダビGP 2009】

2009年最終戦アブダビGP。タイトルも決まりドライバー大シャッフルの翌年に向け静かに始まった一戦で、2レース目の新人が一人1ストップを敢行し上位争いを混乱させました。

フジテレビがスイッチしていたんじゃないかと思うほど中継に映し出されたこのマシン。これでまだスタートなんだと、明るい未来だけを見て年末を迎えたのです……。

Best 20

第20位 【ミニチャンプス マクラーレンMP4-22 F.アロンソ 2007】

個人的歴代最もかっこいいマシントップ3に入る一台がこの「MP4-22」開幕仕様。中盤からのブリッジウイングはないほうが好みです。

最強王者アロンソを擁してマクラーレン銀河帝国が始まるかと思いきや、あっさり崩壊したドラマもいいですね。彼のキャリアでは最もかっこよく、最も異色な一台でお気に入り。

第19位 【ミニチャンプス トロロッソSTR3 S.ベッテル イタリアGP 2008】

私が「F1の歴史を見た」と誇れるレースがこの2008年イタリアGPでした。当時はこんな新参ファンでも歴史が塗り替えられていく様を見れたのが本当に嬉しかったです。

以降16年フェルスタッペンや20年ガスリーなど衝撃的な優勝はあったものの、常に「あの時のベッテルみたいだ」と感じる私の比較軸になってしまった一台。

第18位 【デアゴ アルピーヌA521 F.アロンソ 2021】

1/24スケールから唯一のランクイン。「A521」はアロンソ復活の象徴としてお気に入りで1/43では物足りなかったのですが、1/18はスパークの大きなパッケージしかなく諦めていました。

そんな穴を埋めてくれたのがこちら。色合いもディティールも素晴らしく、大変お気に入り。

第17位 【GPレプリカーズ フェラーリ126C2 G.ヴィルヌーブ ベルギーGP 1982】

個人的「最も出来のよいミニカー」はこれ。出来栄えだけで一台を選べと言われればこれを選びます。値段がお高いものの、それだけの価値がこの一台にはあります。

だってミニカーを眺める時間が長すぎて「あ、この時間にお金を払ったんだ」と感じるモデルなんてそうないでしょう?

第16位 【ミニチャンプス ロータスE20 K.ライコネン アブダビGP 2012】

ライコネンの復帰後初優勝モデル。青春のヒーローの「延長戦」がとても楽しかったし、優勝までしてくれたのは本当に喜びでした。

さらに無線メッセージがアパレル化するなど商品展開も豊富なこの一戦。私はあまりF1のアパレルを買わないのですが、唯一この「Leave me alone」フーディーは即決でした。

第15位 【ミニチャンプス ルノーR30 R.クビサ 2010】

2010年激闘のタイトル争いのすぐ下で存在感を示していたのがこのイエローのマシン。ここから上位争いに加わるクビサを本当に見たかった。

2011年初頭の事故当時の様子や、2025年のルマン優勝はきっとずっと記憶に残ると思います。期間は長くないけど、彼のイベントはなぜか鮮明に頭に残るんです。

第14位 【スパーク KCMG スーパーフォーミュラSF23 小林可夢偉 2024】

小林可夢偉のスーパーフォーミュラを応援する中で最もお気に入りはこの2024年仕様。爽やかなブルーが新鮮でかっこいいです。

一番熱心に現地に足を運んだのは23年で応援していた記憶はこちらのほうが強いかも。それでもモデルを選ぶならかっこよさでこちらに軍配。表彰台を現地観戦できなかったのは悔やまれる……。

第13位 【ミニチャンプス レッドブルRB16 M.フェルスタッペン 70th Anniversary GP 2020】

私をMV別注シリーズに引き込んだのがこの1台。パッケージのデザインで即決、以後こうした素晴らしいものを逃さないようにと積極果敢に予約を連発していきました。

これ以前のモデルはそこまで食指が動かなかったのですが、これは本当に素晴らしいデザインです。パッケージで一台を選ぶなら間違いなくこれ。

第12位 【スパーク トヨタTS050 小林可夢偉/S.サラザン/M.コンウェイ 富士6H Winner 2016】

F1以外で初めて予約した新品モデルカーにして、唯一ランクインしたレーシングカー。小林可夢偉のWEC優勝を現地観戦できた感動が一生ものの思い出です。

スパークのレーシングカーはなぜ中古ですぐプレミアがつくのかと思いましたが、こうして各々思い入れの多いだけになかなか手放さず、ゆえに手に入れるのが難しくなるんでしょうね。

第11位 【スパーク ブラバムBT20 J.ブラバム 1966】

チャンピオンコレクション最後の一台にして最難関がこの一台。あまりにプレミアすぎて、おそらくこのブログ掲載モデルの中では最も高価・入手困難の一台だと思います。とにかく生産数が少なくオークション等にも出てこないです。

1966年チャンピオンマシンは後に「BT19」がリリースされたのでコンプしやすくなりましたが、それ以前はこの一台のせいで企画が破綻するところでした。いやー、本当に入手できてよかった。

Best 10

第10位 【ブラーゴ APXGP S.ヘイズ 2025】

新しいモデルなので説明は不要でしょうか。入手の難しさを乗り越えタイムリーに購入・紹介までできてよかったです。APXGPはこれから1/64やレゴが続々リリースされるようですが、それでもミニカー国内最速公開はこのブログなのだ!

第9位 【ミニチャンプス トロロッソSTR10 M.フェルスタッペン オーストラリアGP 2015】

かつて私がミニカーを集め始めた頃、F1速報の中古ミニカー買取広告でシューマッハモデルが10万円超えているのを見て夢を持ちました。あれから20年、そんな価格になりそうなのはこの1台でしょうか。絶対手放さないけど。

歴史の開始点にして、とにかく値段が右肩上がりのこの一台。持っているだけで自慢できる。そしてこのレースを見て彼を「微妙」と判断した15年当時の私は一生ネタにしていきたい。

第8位 【マテル フェラーリF10 F.アロンソ 2010】

2010年は開幕戦を1-2で制して希望がありましたね。今年2025年の大激戦のタイトル争いで久々にこの年の「最終戦前ポイントランキング」が出回り、なぜこの差で負けたのだと15年ぶりに頭を抱えました。

でもかっこよかったんですよ。とくに終盤の連勝劇は本当に腕が光っていました。ベッテルとは紙一重だったんですよ……。

第7位 【ミニチャンプス BMWザウバーF1.08 R.クビサ 2008】

私の「個人的最もかっこいいF1マシン」はこの「F1.08」です。クビサの成績を見ると初優勝のカナダGPなのですが、ルックスを考えるとノーズウイングがついたこちらというジレンマ。

1/18も当然持っているのですが、飾りやすい1/24スケールは成績を優先しカナダGP仕様になっていたのが許せません。ノーズウイングの無い「F1.08」なんて認めない!

第6位 【ブルム フェラーリ312T4 G.ヴィルヌーブ フランスGP 1979】

2021年、コロナが落ち着き久々に出かけたリサイクルショップでこの一台に一目ぼれしました。ここからジル・ヴィルヌーブをコンプリートし、多くのクラシックカーに手を出すきっかけになった罪深き一台です。

上手く言葉にできないんですが、ブルムのミニカーには特有の「味」があってついつい長く見入ってしまうんです。ミニチャンプスやスパークにはない個性があります。ブルム、買いましょう。

Best 5

第5位 【ミニチャンプス アストンマーティンAMR23 F.アロンソ バーレーンGP 2023】

かっこよさだけなら「MP4-22」なのですが、キャリア終盤にこれがきた感動ったらないです。久々に力を示すチャンスを得てしっかり表彰台を連発したのがすごいし、アストンマーティンという「大人のブランド」がまた彼の年輪を示しているようで渋みがあります。

ミニカーもミニチャンプスは色合いが素晴らしいので、とにかくおすすめ。細かいこと気にしないなら成績悪い24-25年モデルはセールもありそうなので、とにかくミニチャンプスをおすすめします。

第4位 【ミニチャンプス 1/18ルノーR26 F.アロンソ 中国GP 2006】

またしてもアロンソが続きます。1/18スケールの「R26」です。2006年に欲しかったサイドフィン付きを2025年に20年越しで手に入れ感動しました。その感動を映像化すると大作映画になるレベル。

この期間、私は勉強・仕事をしてきたからこそこの高いモデルを買えたと思うし、アロンソが20年間F1で戦い続けたからこそ新作モデルが出たわけで、やはりこの出会いはハリウッド級の感動だと思っています。

第3位 【ミニチャンプス ザウバーC29 小林可夢偉 日本GP 2010】

2010年の日本GPは伝説です。個人的には2010-11年は人生で最もお金がない時期でミニカー集めも09年までで最後、コレクションをやめようかと考えていた時期でした。

唯一このレースだけはあまりにも感動してミニカーを買いましたが、当然こんな良いモデルを手にするとあとは当然続き……。コレクターキャリアを決定づけた一台でもあります。

第2位 【ミニチャンプス レッドブルRB16B M.フェルスタッペン アブダビGP 2021】

2021年アブダビGPという歴史的・伝説の一戦。展開・結果を含めとにかく感動したレースでしたが、このモデルはその「感動」をしっかりとモデル化した、素晴らしい一台。

このモデルがあまりにも素晴らしすぎて、これ以降のチャンピオン決定仕様のスタンディングフィギュアってちょっと味気なく感じちゃいますよね……。

第1位 【ミニチャンプス ザウバーC31 小林可夢偉 日本GP 2012】

このブログを長く読んでくださる方であれば、このランキングを読む前からこの結果は想像できたかもしれないですね。私は唯一2012年の日本GPを現地観戦し、表彰台に登ったヒーローからそのマシンのミニカーにサインを頂くことができました。

もう、これを超える感動は残りの人生でないと思います。これは家宝なのです。

おわりに

ベスト・オブ・ベスト、いかがでしたでしょうか。こうして振り返るとやはりお気に入りのドライバーに偏ってしまいがちですね。あと1/64はやっぱり迫力が足りなくてランクインしないなぁ。

最後に、このブログを読んでくださる「学生さん」に伝えておきたいです。

このランキングで示したように、30代半ばの人間が趣味の半生を振り返ると「学生時代に熱中したもの」がほとんどを占めます。大人になってお金を得ても、新しい体験より「学生時代にできなかった追体験」のほうが感動が大きいのが人生でした。少なくとも私にとっては。

そんなわけで、ぜひその若い感性を大事にしていただきたいです。大人になったあなたの楽しみを生み出すのは、若い時の思い出だと思います。

こんなに学生時代のモデルに偏るとは思いませんでした……。いや、新しい感動もあるんだけどね、やっぱり「あの頃」の衝撃には敵いませんでした。こうして老害が生まれるんだろうなぁ。

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