ミニカー格付けチェック 1/64 レッドブルRB18 MINIGT vs Sparky

レッドブル2022お役立ち情報

第二弾は話題の1/64シリーズで

近年目覚ましい成長を遂げる1/64のF1モデルカー業界。1/43や1/18と違いメーカーの立ち位置がはっきりしないまま2ブランドが鎬を削っています。似た価格帯の二つのモデルですが、どれだけ違うのか見てみましょう。

エントリー紹介

エントリーNo.1 MINI GT

【MINI GT レッドブルRB18 M.フェルスタッペン アブダビGP 2022】

2006年に設立された香港の新興モデルカーメーカー、「TSMモデル」よりMINI GTのブランド名でリリースされたこちらのモデル。定価約3,190円。

2017年頃から1/64モデルをリリースし始めたとのことですが、F1は2022年より取り扱いを始めた記憶があります。メルセデス・マクラーレンから始まりレッドブルにも着手、特筆すべきは現行マシンだけでなく2021年までの空力の複雑なマシンもラインナップに加えていることで、造形への自信を感じさせます。

エントリーNo.2 Sparky

【Sparky レッドブルRB18 M.フェルスタッペン 2022】

こちらは1/43と同じく、香港の「MINIMAX」社から主力のSparkの兄弟ブランドとしてリリースされたSparkyシリーズ。定価約2,970円。

設立直後からルマンのマシンはこのスケールでも毎年リリースされていましたが、F1は2015年から断片的にリリースが始まり2022年から1/43と同じラインナップの一大勢力となりました。そのアイコンが示すようにモデルカーホビーへの入り口として、主に子ども向けを意識されたラインですが、この価格でディスプレイケース付きとコレクション性が非常に高いモデルです。

今回はマシンのGP仕様が違いロゴが異なることや、2022年のSparkyモデルはなぜかオンボードカメラがなかったためその差がすぐわかってしまうので、クイズ形式ではなく比較形式でのチェックです。

第1問:全体像

まずカメラの有無が気になってしまいますが、それを何とか意図的に意識しないようにしてみましょう。するとどうでしょう、ぱっと見はそんなに大差なく見えますが、よく見ていくとMINI GTの方が造詣が細かいことに気が付きます。

そうこの企画、格付けチェックというタイトルに沿って言えば「ミニカー単体の優劣はMINI GTの方が出来がいい」ということで結論づいてしまうんですよね。なんとも企画倒れ……。ただ数百円の価格差+ケース代を出すほどSparkyを引き離しているのかという問題があるので、それが今回の比較のテーマになります。

第2問:真横

真横から観ていくとフロアの処理に大きな違いが判ります。MINI GTはカーボン柄を再現していますが、Sparkyは切れ込みなど造形の工夫で対抗しています。ただそれを除けばホイールリム内側の細かな塗装など、MINI GTの芸の細かさが目に留まりますね。現行規定のF1マシンでは1/64でもマシン全体の造形に大差がでませんから、こうした細かい出来をどこまで求めるかがどのスケールでもミニカー選びのカギになりそうです。

第3問:フロントエンド

先行して既に2年分紹介しているSparkyでは毎回取り上げている車軸問題ですが、MINI GTは車軸がありながらも黒く細い部品で作られているのであまり目立ちません。もうこの時点でミニカーとしては完全にMINI GTに軍配ですね。ホイールアーチの塗装やサイドポッド内側のカーボン柄、そして塗り分けられたフロントウイングフラップなど、よくここまでこだわるなぁというレベルです。Sparkyも立派にF1モデルカーしてるんですけどね。

第4問:リアエンド

「ワタクシ、リアエンドまでしっかりカーボンコーティングしておりますの」という地味な主張が強いMINI GT。とってもお上品な佇まいです。目立つ差になるかと思ったDRSステーはどちらもサイズがほぼ変わらなかったので、デフォルメすると1/64ではこの大きさが限界なのでしょうか。

最終問題:ヘルメット&Halo

マシンの出来の全てをまとめる、そして台無しにしかねない一大要素であるヘルメットですが、ここは塗装がどちらも素晴らしいのであまり優劣がつきません。素直にどちらも素晴らしいと褒めることができます。MINI GTのヘルメットは実際のドライバーが付けている透明な空力パーツを再現しようとして後頭部がとげとげしているのですが、個人的にこれは1/64では少しやりすぎかなと思いました。その他ミラーにもロゴがあるなど、MINI GTは徹底した再現に取り組んでいます。

いかがでしたでしょうか。格付けチェックといいつつMINI GT賛美な内容になりましたが、比較を踏まえて個人的にMINI GTは「割高」に感じてしまいます。

有無を言わさず出来は素晴らしいのですが、その分相応のケースに飾らないと栄えません。100均のチープなケースに入れるならその小ささからSparkyと並べておいても大差なく見えてしまいます。そんなわけでこのモデルをしっかり飾るならそこそこお高いケースが必要になると思うのですが、そうなると今度は1/43でよくないか?という問題が起こります。

その点Sparkyはシンプルで、「3,000円で楽しく集めて飾れるF1モデルカー」という点に徹底しています。出来も決して悪いものではなく、ただ少し上がいたというだけの話です。

MINI GTは話題のピットストップセットを筆頭にガレージセットなども販売しているので、住宅の狭いアジア向けにハイクオリティなジオラマなどを展開していくのかもしれませんね。そう思うとこの2台は価格が似ているだけで趣旨は全然違うモデルなのかなと思ったのでした。

MINI GTの名を一躍知らしめたレッドブルピットクルーセット。ガレージにピットクルーに、こういうハイクオリティなセットの中心としての1/64ミニカーなのかなという感じがします。

登場時に絶賛したSparky RB18。MINI GTとの比較を経ても評価は変わらず、新規F1コレクター向けにブラーゴかこちらか楽しくも悩ましい問題を投げかけてくれる良い入門商品です。

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