ウイリアムズ FW31 N.ロズベルグ

ウイリアムズ2009

卒業

【ミニチャンプス ウイリアムズFW31 N.ロズベルグ 2009】

ダブルディフューザー搭載組の一角としてシーズンを躍動したウイリアムズ。ロズベルグは前年の勢いを維持したことで名門メルセデスのワークスドライバーに選ばれました。

表彰台こそ獲得できなかったものの、17戦中11戦で入賞したロズベルグ。このうち半分以上は4-5位完走という好成績でチームのポイント事情を一人で支えました。ドライバーズランキングも自身最高位となる7位を記録し、同じく開幕戦からダブルディフューザーを搭載していたトヨタ勢を退けました。

彼より上位はブラウンGP・レッドブルの4人とハミルトン・ライコネンという名門の両エースしかいない状況で、グリッド上で「採用できる中で最も優れたドライバー」の座を堅守したロズベルグは2010年より復帰するメルセデスの最初のドライバーに選ばれました。当時フェラーリ・マクラーレンの扉が閉ざされていたので、同郷の名門という活路が見いだせて本当によかったです。

カラーリングに変化はないものの徐々にスポンサーが減っていたウイリアムズ。この2009年には結構寂しくなっています。中嶋選手をしっかりサポートしてトヨタとがっちり手を組みセミワークス化する未来もあった気がしますが、年末の急転直下の撤退劇でそのルートは消滅。トヨタを受け入れず軽微な影響で済んだ彼らのプライドの成功体験が続く2010年の大低迷の一因だったりするのでしょうか……。

そんな未来はさておき、晴れて4年でウイリアムズを卒業することができたロズベルグ。2008年に一度はトップチームへの道が閉ざされたものの、この年第2戦マレーシアGPの第1スティントで力強くラップリーダーとして走行する姿を見せつけられた私はなんとしても勝利してほしいと彼を応援したのでした。

ワークスチームのエースになるかと思いきや、今度はシューマッハという新たな脅威に悩まされたロズベルグ。その後はハミルトンと、この人は高い前評判の割に襲い掛かる試練が重すぎましたね。

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