どれほど違いがあるでしょう?
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2024年現在、最新F1マシンのミニカーはミニチャンプス・スパーク・ブラーゴという異なる3社(3ブランド)からリリースされています。それぞれ価格やおおよその違いはなんとなく知っていても、いざどれだけ違うのか説明しようとするとなかなか難しいものです。
そこで今回はリリースが出そろったばかりの最新モデル「レッドブルRB19」を使ってその違いを徹底検証します。こちら「格付けチェック」と題していますがこちら私が主観でどうこう判断するものではなく、某人気番組にならって読者の皆さんがその違いを当てていく全10問のクイズ形式です。めざせ全問正解、めざせ超一流ミニカーコレクター!
エントリー紹介
エントリーNo.1 ミニチャンプス
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【ミニチャンプス レッドブルRB19 M.フェルスタッペン バーレーンGP 2023】
ドイツのポールズ・モデル・アート社(PMA)から「ミニチャンプス」ブランド名でリリースされているシリーズ。定価約15,000円。
1992年よりF1ミニカー界に参入し、そのクオリティの高さで並み居る強豪を打ち破り業界の盟主にして絶対王者となったブランド。現在のF1ミニカー文化はこのミニチャンプスが築いたと言っても過言ではないでしょう。近年後発のスパーク・ブラーゴの参入で再び競争が起こるかと思われましたが、価格を値上げし現在は高級モデルとしての立ち位置を確立しました。大人気のフェルスタッペン別注シリーズを抱えるなど、ミニチャンプス製となればそれだけで箔が付くブランドです。この比較でも圧倒的王者のクオリティを示せるでしょうか。
エントリーNo.2 スパーク
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【スパーク レッドブルRB19 M.フェルスタッペン バーレーンGP 2023】
香港のMINIMAX社から「スパーク」ブランドでリリースされているシリーズ。定価約11,000円。
2010年当時新たに参戦した新規3チームの独占製造権と共にF1ミニカーに初参入し、その後徐々に勢力を伸ばしてきた現在の主流ブランド。特に14年からはレッドブル・メルセデスのトップチームも傘下に加え、近年加速度的に勢力を拡大させています。多様なGP仕様を製造するバリエーションの豊富さとリリーススピードの驚異的な速さで信頼を獲得し、現在は別注モデルも多く手掛けるようになってきました。F1ミニカー界の主流は我にありという勢いをこの比較でも感じさせてくれるでしょうか。
エントリーNo.3 ブラーゴ
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【ブラーゴ レッドブルRB19 M.フェルスタッペン 2023】
イタリアのブラーゴ社製のミニカーシリーズ。定価約4,500円。
2015年にフェラーリの版権を取得しF1ミニカー界に参入。年々値上が続く先発のミニチャンプス・スパークに対し、親会社の中国資本を武器に安価なミニカーをリリースしてエントリーモデルとしての地位を確立しました。当初は価格相応のコレクション用とは言えない出来でしたが、年々クオリティが向上し取り扱いチームを増やした2022年からは一躍業界の注目ブランドに大躍進。その価格から新規コレクター流入の起爆剤として期待される、業界の未来を担う存在となっています。
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今回の比較では全車ケースから取り外し、特別に用意した純白のスパーク台座に乗せてのチェックとなります。タイヤもしっかりハードに統一。「F1ミニカーの比較なんてケース見ればすぐわかるじゃん?」と考えたそこのあなた、甘いですね。この格付けは純粋に「ミニカーの違い」だけを見極める、厳格なテストなのです。ほら、この時点で結構区別が怪しいでしょう?それではチェックに参りましょー!
第1問:全体像
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まずはミニカーの顔となる横からの全体像。このブログのミニカー紹介のサムネイル画像にも使っている、ミニカー写真といえばこれというアングルですね。ミニチャンプスとスパークで価格差約4,000円、スパークとブラーゴで約6,000円もの差がありますが、それぞれじっくり見ないとすぐにはわからないですねぇ。
第2問:俯瞰図
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第2問は真上からの俯瞰図での比較。なかなかこのアングルでミニカーを見ることは少ないですね。三者三様個性あるドライバーフィグを乗せていることで、一瞬でわかる決定的な優劣は無いように見えます。ミニチャンプスとスパークは開幕戦仕様と明記されており、ブラーゴもおそらくそうだと思うのですが3台ともバージボードのデザインが一致していないのが面白いですね。
第3問:正面
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続いては真正面の画像での比較。このアングルでミニカーを見ることはまずないものの、じっくり見ると新たな発見があるかもしれません。個人的にはこのアングルでは一番下のモデルが一番好み。真ん中はちょっと戦いに参加できていないですね……。
第4問:真後
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続いてはマシンの真後ろの画像。これもじっくり見ることはまずないアングルですが、三者三様明確に違いがあって面白いところ。ディフューザーの形も違うのが面白いですね。モデルカーメーカーにはチームからある程度マシンの資料提供がされていると思いますが、革新的な部分はやはり隠されているのでしょうか。
第5問:真横
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前半最後の出題はマシンの真横からの比較画像。このアングルはマシン全体が目立つので三社とも頑張っています。最大1万円以上の価格差がある3台ですが、ぱっと見で見比べるの結構難しいですよね?ブラーゴが良く頑張ってるなぁ。ORACLEロゴのサイドポッドへの巻き込まれ具合が三社三様ちょっと異なるのもポイントかも。
第6問:フロントエンド
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後半戦、ここからは難易度の増すアップ画像での比較になります。まずはフロントエンドから。ここまでの比較で既に各車の区別ができるようになっている方もいるかと思いますが、画像のポイントだけで判断してみてください。ここからミニチャンプスとスパークの見極めがかなり難しい……。
第7問:リアエンド
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続いてはリア周りのアップ画像。注目ポイントはリアサスペンションとDRSステーでしょうか。各パーツのアップだとミニチャンプスとスパークの違いは本当に見極めが難しいですね。
第8問:ヘルメット&Halo
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格付けチェックも終盤戦、第8問はヘルメットとHaloのコックピット周りです。ここの出来はミニカー全体の出来栄えに大きな影響を与える大事なポイントですが、近年のブラーゴの大幅なクオリティアップにより三者三様、どれが自分の好みかという贅沢なミニカー選びができます。致命的な外れモデルはなく、どれも素晴らしいですね。
第9問:バージボード&フロア
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残り二問となった終盤戦、第9問は近代F1の要・バージボード周りです。規定が簡素化されたとはいえこの周りは年々複雑さを増していきますね。フロアのカーボン柄の表現も3台それぞれで異なり、目立たない部分ながらモデルの土台で個性を支える重要なパーツとなっています。
最終問題:フロントウイング
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ミニカー格付けチェック、最終問題は超難問・真上から見たフロントウイングの比較です。余分なパーツが写っていないので、純粋にウイングとノーズコーンで比較するこの問題。細かく見るとレッドブルロゴの大きさやノーズの窪みの位置が異なるものの、それぞれに数千円の差があるかどうかの判断はかなり難しい……。
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以上、レッドブルRB19 ミニカー格付けチェックでした。いかがでしたでしょうか。皆さんは何問正解できましたか?
本家番組では不正解の度に超一流からランクが落ちていきますが、こんな長い記事を最後まで読んだあなたは正誤を問わず超一流ミニカーコレクターの素質があります。クイズを進める途中で「この価格差なら自分はこれを選ぶかなぁ」という気持ちになりませんでしたか?その手に持ったスマホで気になった一台を早速買ってしまいましょう!
2024年があなたのF1ミニカーコレクションを加速させる一年になりますように~!
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