10連勝で勝つ

【ミニチャンプス レッドブルRB19 M.フェルスタッペン イタリアGP 2023】
F1史に残る大記録、「シーズン中の10連勝」を成し遂げたイタリアGP。危なげない走りであっさり達成しましたが、前回9連勝が達成された2013年を知っていると時の流れにちょっと感動しました。

この年の予選でのみ試験導入されていた代替タイヤ配分方式(ATA)なるフォーマットで実施されたイタリアGPの予選。Q1をハード、Q2をミディアム指定で走る特殊予選が影響してか、ポールは地元フェラーリのサインツに奪われてしまいました。しかし2位スタートのマックスは15周をかけてじっくりサインツを攻略すると淡々とリードを広げ、10連勝を達成しました。

チームメイトのペレスもフェラーリ2台を攻略し、レッドブルにとっては久々の1-2フィニッシュを達成。チームにとって10連勝という大記録のお祝いにこの上ないリザルトとなりました。シーズンを跨いでの9連勝だったアスカリ、タイヤ仕様の変更で目に見えて勢力図が変わった後半戦のみを連勝したベッテルと異なり、純然なシーズン中の10連勝は本当にすごい大記録ですよね。

開幕戦から9月のイタリアGPまで1レースたりとも落とすことなく連勝を続けたレッドブル。ペレスには申し訳ないですが、「二人で勝利を分け合ってもどうせ最後はフェルスタッペンが勝つんでしょ」という気持ちになっていたのでここまで一人に結果が偏ったのは見ごたえという意味では良かったかなと思います。次にこの記録が更新されるのはいつになるかなぁ。

この10連勝ポーズは個人的2023年のハイライトでした。マックスはアロンソやハミルトンみたいに特徴的な優勝ポーズが少ない印象なので、これは本当に貴重だったと思います。

この連勝で2013年のベッテルを思い出し、「もう10年も経ったかぁー……」と懐かしさすらあったこのイタリアGP。1952-53年に達成された9連勝の更新に60年かかったのに、そこからたった10年でまた記録が更新されるのだから最近の信頼性向上はすごいです。パワーユニット初期のようなもっさりした挙動の鈍い音のマシンはどうかと思いますが、このスポーツは定期的にルールをガラッと変えないともうサプライズが起こらない領域に達しているんでしょうねぇ……。
シーズンを跨ぎ、F1に組み込まれていたインディ500の欠場を挟んでの9連勝ということで参考記録になりつつあるアスカリの偉業ですが、技術レベルを考えるとこの時代の9連勝は本当に奇跡だと思います。9連勝するより9回走ってどこかで事故死する可能性の方が高い時代でしょうに……。
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