1/64 レッドブルRB18 M.フェルスタッペン アブダビGP ピットクルーセット

レッドブル2022

今年一番期待していた一台

【MINIGT レッドブルRB18 M.フェルスタッペン アブダビGP 2022】

近年F1分野で目覚ましい躍進を続ける香港の1/64モデルカーブランド「MINIGT」よりレッドブルのピットクルーセットがリリースされました。このピットクルーセットというと20年以上前にミニチャンプスが1/43で出していたと思いますが、1/64ではこれが初めてではないでしょうか。迫力があって素晴らしいモデルです。

5000セット限定でリリースされた本モデルに合わせて、専用のディスプレイベースも発売されました。こういうのは一式そろえた方が見栄えが良いですからね。ミニカーは税込17,600円、ベースは税込2,420円と合計2万円ほどしますが、1/43のミニチャンプスを一台買うよりはとても見ごたえある展示ができます。パッケージは4センチほどの薄い箱で、高級チョコレートのような感じです。モデルカー好きへのギフトにも良いですね。

箱の中身はこのようにピットクルー20人が梱包され、これと単体販売されている1/64ミニカーが市販パッケージそのままで付属しています。本当に高級チョコレートみたいですね。

ちなみにこのピットクルー、1対ずつ収納する枠の形が違うので20体一斉に取り出すと戻すのにとても苦労します。ケースに振られている番号に沿ってリアジャッキの1番から時計回りに20人並べると綺麗に飾ることができました。

本ブログ初登場となるMINIGTのミニカー。パッケージは初期Sparkyと同じくプラスチックの型枠で収納されていて展示用のケースは付属しません。単体では税込3,300円と同スケールのSparkyと同価格帯なのですが、こちらはケースが無い分少し割高に感じますね。その分ミニカーの出来は上回っているのか、この2ブランドは今度比較してみましょう。

別売りのディスプレイベースがこちら。結構重厚な作りで、価格相応の重量感があります。サイズ感はB6サイズ程、1/43ミニカーより一回り大きい程度で飾る場所に困りません。ディスプレイケースに直接飾っても十分見栄えするモデルですが、予算が許すならこれも買った方が良いでしょう。後の写真でわかりますが、この黄色のラインがいいアクセントになります。右下のブランドロゴもおしゃれで良いですね。

いざ20人全員出動です。このモデルの素晴らしいポイントはクルーのフィギュア一体一体がしっかり自立することで(何人か怪しいのもありましたが……)、固定用シールも付属していますが使わなくても並べることができました。いやー、並べると圧巻ですね。

1/64という小さなスケールでよくこれほど精巧にフィギュアを作れるものだなぁと感心します。どのアングルから見ても迫力十分なので、延々と見ていられますね。この歳でお人形遊びにこれほど熱中することになるとは思いませんでした。

真上から。よく中継で見るアングルですが、フィギュアの作りがとてもリアルなのでミニチュア感をあまり感じませんね。何ならミニカー本体が一番迫力なく見えるレベルで、本当にピットクルー一人一人の姿勢がとてもリアルで躍動感があります。

フロント周り。よくマシンが突っ込んでくる危険なエリアですね。かつてのミニチャンプスシリーズと異なり給油スタッフ一式がいませんが、代わりにフロントウイングアジャスターが2名付属しています。そして信号機が登場しても人間がシグナルを持っているのさすがF1バックアップが徹底しているなという感じ。こういう備えでレッドブルはタイヤ取り付け不備のようなミスが少ないのでしょうか。

リア周り。昔のことで何年のどのGPか忘れてしまいましたが、まだ給油があってピットストップがゆっくりだった時代に海外のテレビリポーターがピット作業を体験する企画の際に最も安全だという理由でガレージ側のリアタイヤ担当になったという記事を見た記憶があります。確かにこのエリアの担当クルーがトラブルに巻き込まれるのは比較的少ない気がしますね。

いつの間にか登場していた両サイドでマシンを抑える担当のクルー。私の調べでは2012年の開幕戦には不在で翌13年の開幕戦には登場していたので、2012年シーズンのどこかで発明されたスタッフですね。給油が無くなったのは2010年ですが、2011年にタイヤがピレリに変わって交換回数が急増して以降はピットストップは加速度的に速くなり、いろいろな発明が生まれてきましたねぇ。

日頃国際映像を届けてくれるカメラマン。この人たちも結構体を張った仕事で、2013年のドイツGPでは交換直後に外れたタイヤがピットレーンを転がり、かなりの速度でカメラマンとぶつかる事故もありました。このフィギュアはかなり薄着ですけど、確か中継スタッフも耐火スーツを着てませんでしたっけ?

ピットイン直前のドライバー目線。これだけ大人数が待ち構えている1台分の駐車スポットに時速80kmで突っ込んでいくのはかなりの勇気が必要ですね……。これまた13年のマレーシアGPでメルセデスに移籍直後のハミルトンが古巣マクラーレンのボックスにピットしてしまうミスがありましたが、人の配置の意識に集中して細かい服装までは見てられないものなんでしょうか。それともやっぱりあれは無意識のミス?

1/64スケールの新たな試みとなったピットクルーセット。造形が想像していた以上にリアルだったので、大変満足度の高いモデルでした。ピットストップに纏わる思い出話も吐き出せて満足です。

1月入手の一台ですが、今年のベスト3には入りそうなくらい素晴らしい一台でした。MINIGTはこのピットクルー以外にも1/64用のピットガレージなどオプション部品を豊富に取り揃えているので、今後も面白い製品に期待ですね。

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