レッドブル RB12 M.フェルスタッペン スペインGP

レッドブル2016

歴史的な初優勝

【ミニチャンプス レッドブルRB12 M.フェルスタッペン スペインGP 2016】

フェルスタッペンがレッドブルに昇格した初戦で初優勝を挙げた歴史的な一台。まさに運命ともいえるような、衝撃的な展開が彼を勝利へと導きました。

2016年シーズン開幕からわずか4戦を終えての電撃ドライバー交代で衝撃が走ったこの年。前任者クビアトはリカルドに後れを取りつつもチームにシーズン初の表彰台をもたらしていたのですが、トロロッソで3連続入賞を果たしたフェルスタッペンの勢いに押されシートを交代させられます。

後年育成を管理するマルコがトロロッソ内でのサインツとの緊張が限界を迎えていたと語るなど、育成チームなのにトップチームさながらだったチーム内の緊張緩和の意図もあったようですね。

サインツを差し置いて大抜擢されたフェルスタッペンはレッドブル初戦のスペインGPを僚友リカルドに次ぐ4位グリッドからスタートします。するとスタート直後のオープニングラップで当時のF1を支配していたメルセデスの2台が同士討ちを期し、優勝のチャンスが降って湧いてきます。

この年メルセデス取りこぼした、たった2つのレースがマックスのレッドブルデビュー戦と運命的に重なったのでした。

2016年もメルセデスの優位は圧倒的で、明確に劣る2番手のレッドブルはフェラーリとその地位を争いました。PU導入3年目になっても改善しないルノーPUのパワー不足が足を引っ張りましたね。

このマックスの歴史的な優勝で金字塔として歴史に残っていますが、決して速いマシンではなかったと思いますね。しかし写真に写るマックスは本当に若いなぁ……。

ミニチャンプスからは通常版のスペインGP優勝仕様もリリースされていますが、こちらの別注モデルは腕を挙げた特別仕様となっています。

EDITION 5のこのモデルですが、初期のフェルスタッペン別注シリーズは彼が刻んでいく歴史の一つ一つをちゃんとモデル化するんだという意思を感じるような、工夫が多くてとてもよいですね。

スタート直後の混乱をリカルドと共に乗り越えたフェルスタッペン。首位を走るリカルド優勢かと思いましたが、3ストップの彼と2ストップのマックスの戦略差が明暗を分け勝利はフェルスタッペンのものとなりました。終盤は最年少の彼が最年長ライコネンを抑える白熱の一騎打ちのバトルもありましたね。

このレースでは「最年少記録優勝記録のためにマックスを優遇したのでは?」という声もありますが、対抗馬フェラーリもエース・ベッテルに3ストップを選んでいたのでこの点は本当に彼に運が向いていただけなのかなと思います。

永遠に破られることはないであろう18歳228日という最年少優勝記録は、信じられないほどいくつもの幸運が重なって実現したのでした。

ミニチャンプスの通常版の紹介記事。当時の私はこの初優勝を見てもなおそこまでのファンではなかったようです。一体いつからここまでのめり込むようになったんだっけなぁ……。

実はこのレース、「公式セッションでの」レッドブルデビューであり、非公式にはこの年の開幕前にRB7でゲレンデを駆け抜けるデモランでレッドブルデビューを果たしていました。まさかこれが伏線になってレッドブルにそのまま移籍しちゃうなんてねぇー。

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