ベストレース

【スパーク アルファタウリAT04 角田裕毅 アブダビGP 2023】
レッドブルでの一年は「RB21」で語るとして、ここでは角田くんのキャリアを振り返りましょう。個人的に思う彼のベストレースはこの2023年のアブダビGPでした。

この年の「AT04」はとにかく遅いマシンで、角田くんの決勝レース入賞はわずか6回、最高位8位という非常に、非常に遅いマシンでした。カラーリングだけはよかったんですけどね。
そんなマシンでこのアブダビGPを予選6位、決勝は1ストップを敢行しラップリードを記録しての8位入賞は本当に見事なレースでした。DotD獲得も納得で、角田くんのベストレースはこれ以外ないかなと個人的に思っています。

この他デビューイヤー2021年のアブダビGP4位や2024年オーストラリアGPの7位、同じく24年ブラジルGPの予選3位など振り返れば特筆すべきリザルトもあります。
でも批判覚悟でいえば、このレベルの成績は既に過去の日本人が残してきたもの。小林可夢偉のシート喪失後の日本人ドライバーに希望が持てず、追い打ちをかけるように厳格化されたライセンスポイント制度を乗り越えてデビューした角田くんには「その上」を期待しちゃったな……。

残念ながらこの素晴らしいアブダビGP仕様は類似カラーのラスベガス仕様がリリースされたためラインナップされなかったのですが、ポストホビー別注品として無事モデル化されました。
ただこれはドライバーがスタンディングフィギュアなので、恩師フランツ・トストへの餞別にデザインしたスペシャルヘルメット着座モデルは存在しません。うーん、残念……。

ラスベガスGPから継続されたこのリバリー。とてもかっこいいカラーリングだと思います。本家アルファタウリのアパレルからもカプセルコレクションがリリースされましたが、どれもお高く手がでませんでした。生地がしっかりしていていいブランドだったんですけどね。

そんな「上」を目指すチャンスがレッドブル昇格で生まれ、そしてチーム事情で潰えたことは残念なものの、ネットに流れる「F1のアジア人差別だ!」みたいな意見って私たちは何年経験してるんだって話ですよね。
運がないだけで実力はあるとか、キャラはいいとか、結果が出ないことから目を背けると先人の日本人ファン同様に最後は「シート喪失」が突き付けられるよって言いたい。
次の日本人ドライバーにはこのアブダビGPが「標準」になるような外野を黙らせる圧倒的な成績を残してほしいなと、ちょっと厳しい目で見ていたいです。私の次の世代の若いファンもまた同じようにシート喪失を経験したのは悲しいです……。
2020年末、F2終盤のピンチを乗り越えてF1にたどり着いた彼は間違いなく日本の希望でした。うーん、まぁ、その期待ほどの成績ではなく……。
















































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