インドと牛とスラムの話
【ミニチャンプス 1/18レッドブルRB9 S.ベッテル インドGP 2013】
もう今年も折り返してしまいましたが、せっかく丑年なのでインドで見た牛の話をします。
RB9は言わずと知れた2013年のチャンピオンマシンで、インドGPはそのタイトルを決めたレースです。結局インドGPは3年しか開催されなかったので、このGPを冠したミニカーは多分これくらいでしょうね。
インドGP仕様のヘルメット。確か2015年からシーズン中のデザイン変更が規制されますが、この年勝ちまくっていたベッテルはなんと15個以上のデザインを使用したそうなので、それもまぁやむなしという感じですね。インドらしく牛なのかと思ったら、F1をイメージしたカーボンブラックのヘルメットとのことらしいです。へぇ。
さて、上記の写真は4年前に私が仕事でインドに行った時のものです。デリーやムンバイなどの都市部ではなく、そこから国内線に乗り継いだ超田舎でした。
インドで信仰される宗教、ヒンドゥー教が牛を神としているので、このように街に野牛が溢れていますが触ることは許されません。信号機もなく交通事故が多発する町であっても、皆が牛の移動を待つので渋滞するんですよね。
そんなインド郊外で私は現地の人の案内で本物のスラムを見てきました。小屋とも言えないトタン屋根の下で人が暮らし、そこをこの野牛たちが我が物顔で出入りしているわけです。とても人が生活する空間と思えない不衛生な場所でした。まぁそれを見て格差をなくそうとかは思いませんが、いろんな問題があれどこうしたスラムの生まれない日本に生まれただけで、人生幸せなんだなぁと実感したものです。こういう経験すると、落ち込んだ時に凹む底が浅くなりますよね。
牛の話といいつつインドとスラムの話になってしまいましたが、とにかくそんな牛が神聖化され触ることもできない国で、レッドブルというチームがタイトルを決めたことはこの上なく素晴らしく、ベッテルのパフォーマンスも見事だったのですが、開催継続には至りませんでした。
ちなみにインドはスズキ大国で、日本にはないセダン型のスイフトとかが走ってたので、スズキが出ている競技を開催すれば根付くのではないかと思います。
コメント