レッドブル RB18 M.フェルスタッペン オランダGP

レッドブル2022

通算30勝

【ミニチャンプス レッドブルRB18 M.フェルスタッペン オランダGP 2022】

無風のポールトゥウィンで母国二連勝を飾ったこの年のオランダGP。大勢の観客は連勝を続けるマックスの母国制覇を当然期待していたと思いますが、しっかり応えるのがさすがトップドライバーだなという感じでしたね。

予選でポールを獲得し、VSCの幸運もあって優勝を決めたこのレース。作戦を合わせたレッドブル・フェラーリ陣営に対して1ストップの奇策で勝負に出たメルセデスでしたが、角田くんのタイヤが正しく装着されなかった(しかもその問題すら正しく認識できなかった)アルファタウリの凡ミスによるVSCがマックスに味方しました。

VSCのあまりのタイミングの良さに国際映像に映ったレッドブルの戦略担当・ハンナ女史の笑みが印象的でしたね。終盤にセーフティカーが導入された際はメルセデス二台に挟まれるリスタートとなりましたが、SC解除後に即座に抜いて包囲網を脱し、しっかりファステストラップを記録してトップチェッカーを受ける完璧な週末を決めました。

人気のフェルスタッペン別注モデルカーですが、母国優勝仕様の記念モデルすら生産数が1000台を割りました。この時期にはすでに乱発気味でしたもんね。台紙くらいしか目立った違いがなく、後半戦モデルはその台紙すら大量生産に品質が追いつかず加工不良が目立つようになってきたのですが、一体いつまで優勝マシンをモデル化し続けるつもりなのでしょうか……。

このオランダGPでは父・ヨスの現役時代のヘルメットデザインを模したスペシャルヘルメットで挑みました。息子が母国に自分のデザインのヘルメットで出走して優勝してくれるなんて、なんと素晴らしい親孝行……。

メルセデスがピットタイミングを遅らせたことでグランドスラムとはなりませんでしたが、ペースの差が歴然でコース上で難なく追い抜き敵なしの速さを見せたこのレース。結果的にVSCで難なく勝利できたものの、彼らが一瞬レッドブル陣営を焦らせたことで現地のファンは猛追するマックスの真のペースを見ることができてよかったですね。残念ながら前年タイトルを掛けて死闘を繰り広げたメルセデスはこの年オランダへのファンサービス要員となってしまったのでした。

前年2021年モデルは母国初優勝とあって気合が入り、3333台がトロフィー付きの特別仕様でリリースされました。ただこれは人気があまりなかったようでセール品となっていたので、それを受けて2022年は生産を絞ったのだろうなという気がしますね。せめて特徴的なトロフィー付属とか工夫は欲しかったですが……。

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