トヨタ TF108 T.グロッグ

トヨタ2008

将来有望でしたが……

【ミニチャンプス トヨタTF108 T.グロッグ 2008】

2004年にジョーダンからスポット参戦するもシートを失い、GP2で腕を磨いたグロッグ。2007年にチャンピオンを獲得し、長らくベテランが続いたトヨタのシートを得ます。

2008年、フル参戦初年度となったグロッグのパフォーマンスは力強く、ハンガリーGPでの2位初表彰台など好成績も残しました。

ランキングではトゥルーリに敗れたものの順位は9-10位と並びコンスト5位に貢献。ラルフに続きトゥルーリも衰えが見えていたので、後のチームのエース待遇は見えていたかなと思います。

不運なことに、最終戦ブラジルGPでは最終ラップでハミルトンにタイトルが渡る大逆転が発生したオーバーテイクの当事者となり、一躍時の人になってしまいます。

ステイアウトのギャンブルを当てて6位入賞と、トヨタでは上位完走だったんですけどねぇ……。

まだSNSもなかった当時ですら脅迫の電話が鳴りやまなかったと言われ、ブラジルから無事に出国できたことは奇跡的だったのかもしれませんね。

トヨタに光が見えてきていた当時、この「TF108」でグロッグは6戦入賞とルーキーイヤーにしては上々の一年を過ごしました。

特にチーム最上位となる上述のハンガリーGPでの2位はお見事で、この年初優勝を挙げた若手3人に次いで光る活躍を見せていたなぁと思います。

総じて個人的に評価の高いグロッグの2008年シーズン。彼が数年経験を積んでトゥルーリが勇退してからはグロッグ&日本人ドライバーのコンビが既定路線だったよなぁと思います。

この時代は私の青春ど真ん中なだけに細かいところまで思い出があるのですが、マシンはかっこよくドライバーも若い新星が続々活躍し、希望溢れる年代だったなぁと思います。そのすべてがリーマンショックで狂ってしまうとは、歴史的な出来事だったなぁ……。

トヨタのシートをわずか2年で失ってしまったグロッグ。ヴァージン・マルシャ時代はポイント争いに絡めませんでしたが、立派にエースドライバーを担っていました。惜しいですね。