わかってはいたれけど
【ミニチャンプス ステーク・ザウバーC44 V.ボッタス 2024】
ボッタスのF1ラストイヤーとなってしまった2024年のマシン。とにかく開幕からマシンが競争力不足で、ようやく戦えるようになったのはラスト数戦のところでした。
その派手なカラーリングで国際映像では注目を集めるものの、なんら目立った成績を残せなかったこの年のザウバー。24戦+6回のスプリントがあってチームとして入賞わずか1回ですからね。2026年からアウディに移行するまでの過渡期であるとはいえ、こんな状態でワークス化して大丈夫なのかという心配すら浮かぶほどの低迷ぶりでしたね。
個人的にはボッタスがメルセデスを離れる際に用意されていたのがザウバーとの3年契約だったことで、過去のライコネンなどと同様に最初だけ少し活躍するもあとは尻すぼみで次には繋がらないんだろうなぁという不安がありました。案の定それは的中し、シーズン中にはワークス化を見越した人事異動で担当エンジニアが変更されるなどレースにも注力できない状況に。まぁ、こうなることはわかっていたけどあの時はこれしか道がなかったですもんね……。
届いて開封した直後は「こんなおもちゃみたいなカラーリングで2万円もするのかよ……」と残念だったこのモデルですが、不思議なことに飾って毎日見ていると意外と味があり気に入ってくるから不思議なものです。ボッタスのミニカーは無駄に高値になっている2013年のデビューモデル以外全て揃えているのですが、やっぱり一番のお気に入りは2014年のウイリアムズかなぁ。2013年のマシンも欲しいんだけど、成績の割に高いんだよねぇ……。
入賞争いすらできなかったことで就活に失敗し、メルセデスのリザーブドライバーに出戻りすることになったボッタス。ハミルトンが抜けたメルセデスとしてはWタイトル連覇に貢献したベテランが控えているのは大変心強いでしょうが、なんかそういうのも含めて結局この人はメルセデスにいい様に使われる星回りなんでしょうか。2026年から新規参戦するキャデラックにとっては一番ベストなベテランドライバーの選択肢なのでまだ復帰のチャンスはあるかな、と思っていたら北中米で絶大な支持を得るペレスがシート喪失で対抗馬に登場。これで終わりとは思いたくないですが、今後どうなるかはまたしてもメルセデス次第なところがなんとも悲しい。
PUが導入された2014年にはこんなにもスタイリッシュなマシンで台頭した次世代のスター候補だったボッタス。10年間酷使されてこんな奇抜なマシンでキャリアを終えるなんて認めたくないです。同じく14年にブレイクしたリカルドが引退を認めましたが、彼共々PU時代と共に台頭した若手が新エンジン規定を前に葬り去られるなんてねぇ……。
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