ウイリアムズ FW36 V.ボッタス

オリジナルモデルウイリアムズ2014

最後の輝き

【スパーク ウイリアムズFW36 V.ボッタス 2014】

メルセデスパワーユニットという最強パーツを手に入れ、マルティニという大口スポンサーを得て財政的な安定が見込まれたウイリアムズ。ベテランのマッサと期待の新人ボッタスという久しぶりにペイドライバーに頼らないラインナップで、2014年は低迷からの見事な復活を果たしました。

PU元年で勢力図がシャッフルされた2014年、序盤こそレッドブルや同じPUを有するフォースインディアに後れを取ったものの尻上りに調子を上げていき、中盤以降のボッタスは表彰台の最後の一つをレッドブルと争うポディウムの常連ドライバーへと成長していきました。

デビューした2013年はチームの深刻な低迷でわずか1度のポイントに終わったボッタスですが、この年はフロントローの獲得や後方から追い上げての表彰台フィニッシュなどその実力を存分に発揮してくれました。初優勝を挙げたリカルドと共に、間違いなく2014年のブレイク組の一人でしょう。ただこの頃からずっと、インパクトあるリカルドと堅実、悪く言えば地味なボッタスという構図は変わりませんね……。

久しぶりにF1で復活したマルティニカラーですが、色あせない魅力がありますね。ウイリアムズのホワイトともよくマッチしていて、速さもありこの年の中でもかなりのお気に入りのモデルです。残念ながらミニチャンプスが版権を手放してしまったのでスパーク製ですが、ケースを移植しました。シンプルな台紙デザインですが、純正品のようにできたのでお気に入りです。

この年からマルティニウイリアムズはPU時代の中堅チームとして活躍していくのですが、PUの優位性しか持たないこのチームの成績は右肩下がりに落ちていきます。後年ストロールを迎える頃には既に中堅下位に沈んでおり、2020年にチームを手放したウイリアムズファミリーにとって最後に最も活躍した年がこの年と言えるでしょうね。願ってもない浮上の大きなきっかけになり得たのですが、チーム体制が既に脆弱だったのか、残念ながら一発屋のような印象になってしまいました。

リカルドに続いてすぐにでも初優勝を挙げそうな勢いがあったのですが、その勝利はメルセデスに引き抜かれる2017年まで3年もお預けになってしまいました。この年の目覚ましい活躍を見ていると後年のメルセデスでの酷使ぶりはなかなか辛かったです……。

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