アルファロメオ C42 G.ジョウ

初の中国人F1ドライバー

【ミニチャンプス　アルファロメオC42　G.ジョウ　2022】

F2の3年目でランキング3位につけSライセンスを獲得し、晴れて初の中国人F1ドライバーとなったジョウ。個人的な彼の話題はシーズン前後の方が多かった印象です。

開幕戦を10位で完走しデビュー戦で入賞した立派なドライバーの仲間入りを果たしましたが、以降2回しか入賞できず計3回6ポイントという苦戦の一年目となったジョウ。チームメイトが49点も稼いでいましたから、ルーキーとはいえ差が大きすぎる苦戦の一年でしたね。

ハイライトとなるシーンはやはりイギリスGPスタートでの大クラッシュでしょうか。新人は大クラッシュをして限界を知り速くなる人と恐怖で走れなくなる人がいる、なんてことを昔聞いたことがありますので、走り続けるジョウもどこかで覚醒する時が来るんでしょうかねぇ。

あまり知らないドライバーであってもミニカーを買った理由はただ一つ、歴史的な初の中国人ドライバーのデビューモデルだったからなのですが、中国でもF1人気はそこそこあるようでオフテストの特別仕様に始まり日本GPでFLを記録した特注品など、中国方面からジョウへの別注品ってちょくちょく出ますよね。あの国はミニカーにあんまり関心がないと思っていたので、これは嬉しい驚きでした。

歴史的デビューとなったジョウのヘルメット近影。赤い国旗風のヘルメットではないんですね。中国系といえば10年程前にマー・チンホワが3弱チームのテストドライバーで顔を繋いで公式セッション出走まで行ったんでしたっけ？日本も1976年の初の日本人スポット参戦から1987年のフル参戦まで10年以上かかりましたから、10年かけてのフル参戦はアジアの中では立派な進歩ですよね。

まだ光る走りを見せていないジョウですが、彼もマゼピン同様いつカントリーリスクが発覚するかわからないので時間はそれほどないのかなぁと心配してしまいます。契約更新まで何度かシート喪失の噂が流れましたが、その都度彼のスポンサーはそれほど大きくないと書かれるニュースを見ました。せっかく母国のドライバーが生まれたのだから、せめて母国の中国GPが続くまでは走り続けてほしいなぁと思いますね。