キャデラック DPi-V.R Daytona 24H Winner 2020 小林可夢偉

ルマン/WEC/IMSA2020

初のシリーズタイトル獲得

【スパーク キャデラックDPi-V.R 小林可夢偉/R.ブリスコー/S.ディクソン/R.ヴァンデルザンデ 2020】

前年に続きキャデラックからデイトナ24時間レースに参戦した小林可夢偉。この年はディクソン、ブリスコーらインディカーの強豪とタッグを組み、2連覇を果たします。

前年の実績を買われて再びキャデラックよりデイトナ24時間に参戦した小林可夢偉。2連勝で最高のシーズン開幕を迎えました。その後のWECでは8戦中4勝、全戦表彰台圏内という安定した成績を残し、自身初の世界選手権シリーズチャンピオンを獲得します。

一方でルマン24時間レースにはまたしても縁がなく、トラブルによって優勝争いから脱落。実質的なライバル不在の状況で2位まで戻ってくることすらも叶いませんでした。首位走行中にピットレーンで偽マーシャルの指示によりクラッチを壊した2017年、センサートラブルであと一歩のところから勝利を失った2019年と、なぜかいつも7号車にトラブルが集中している気がするのはそれだけ私が熱を入れて観ているからなのでしょうか。

前年と大きなカラーリング変更もないのですが、アロンソが乗っていないというだけで価格がぐっと落ちる2020年モデル。こちらはとても入手しやすくてよいですね。本当はシリーズチャンピオンを決めたTS050を2020年の小林可夢偉のマシンとしてコレクションに加えたかったのですが、ルマン3位の微妙なモデルしかリリースがないためより実績のあるこちらを選びました。WECシリーズチャンピオンはミニカーを作ってもらえないのか……。

このデイトナ2連勝で決して24時間レースに勝つ能力が不足しているわけではないことを示した可夢偉選手。残念ながらルマンに嫌われてしまいますが、2024年のSFのインタビュー動画で「ルマンはいつ走っても新しい発見がある」と発言されていて本人はまだまだ探究を諦めていないご様子。この年の王座獲得も翌年のルマン初制覇もコロナ禍でマスクを着用していた写真しか残っていないので、マスクのない総合優勝を祝う姿が見たいです。

この年はコロナによってモータースポーツ界も本当に混乱しましたが、無事シーズンを終え最後は小林可夢偉以来の待望の日本人F1ドライバーが誕生した年となりました。今思えば角田くんがデビューした頃にはまだまともに外出もできなかったんだよなぁ……。

コメント