ルマン初制覇

【スパーク トヨタTS050 中嶋一貴/S.ブエミ/F.アロンソ ルマンWinner 2018】
トヨタがついにルマン24時間レースを初制覇した2018年。普段F1以外のミニカーをあまり買わない私もこのマシンは思わず買いました。

ライバルの相次ぐ撤退でこの年のLMP1のフルワークスチームはトヨタだけでした。総合優勝はほぼ確実と思われていましたがそれでもやはり緊張しましたよね。過去には独走状態のピットレーンでクラッチが破損したり、残り3分でノーパワーなんて悲劇を経験してますからね……。

対抗馬の最有力だったレべリオンが序盤に大きく後退したことでトヨタの有利はほぼ確実になりましたが、優勝するのは7号車か8号車か、トヨタ内での優勝争いは白熱しました。
結果的には中嶋一貴とアロンソの尽力で8号車が逆転優勝を果たしています。アロンソは初挑戦で夜間走行もバリバリこなし、別格の腕前を見せつけましたね。

エースの8号車にアロンソが加入できたこと、そしてその実力を十二分に発揮したことは嬉しい驚きでした。トヨタの選考は大変厳しいものだったでしょうが、F1・インディ500でセンスを光らせてきた彼にとってはそれをパスしてルマンを制することは容易いことなんでしょうかね。
一体どんな選考が行われて、どんな理由でアロンソが選ばれたのかは後年でいいのでぜひ公開してほしいなと思います。どんな項目がどう優秀だったのか、世界のトヨタの評価を見てみたい。

ライバル不在で絶対有利といえどもしっかり1-2フィニッシュを決めるのはルマンでは至難のことですが、これを勝ち切りトヨタにルマン初優勝をもたらした8号車。これを皮切りに数年連勝を重ねたものの、ライバル参入後はBoPの恣意的な調整で勝負権すらもらえない年もあります。
ライバルを打ち破って勝つのが至高の優勝だと思いますが、BoPでライバルと差がついた状態で始まるならもっとチーム数が少なかった頃の方が良かったなぁ……なんて思ってしまいますね。
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