今年も登場
【スパーク Sparky メルセデスW14 L.ハミルトン 2023】
今年も登場したSparkyの1/64シリーズからメルセデスの2台をご紹介。ケースなど基本的な様式は変わっていないので概要は前年のこちらの記事をご覧ください。
冒頭であまり変わっていないと述べたものの、今年からスリーブケースがSparky統一デザインから1/43同様チーム別のデザインに変更になりました。約3000円とお手頃価格ながらかなりの出来栄えで去年は瞬殺で完売しましたからね。人気を受けて定番化していくことが決まったのではないかなと感じます。
【スパーク Sparky メルセデスW14 G.ラッセル 2023】
今年もメルセデスは二人とも買いました。ただそれぞれあまりに2023年シーズンには語ることがないのでここで色々書くと1/43モデルが届いたときに書く話題がなくなってしまう……、ということでこちらの記事は2023年のメルセデスというチームについて触れていきましょう。
2011年以来の未勝利に終わったメルセデス。正直コンスト2位には値しないと思うのですがフェラーリの不甲斐なさでおこぼれにあやかりました。終盤はチーム代表のトト・ウォルフ自らがドライバーに指示をだしていましたからね。F1チームという大所帯でトップが現場で指揮するなんて組織としてかなりやばいんだろうなぁと察してしまいます。数年前までは完璧集団だったのにね。
メルセデスPUが登場直後に栄華を極めていたころ、レッドブルは弱小ルノーPUというとんでもない足かせがありながらも未勝利は2015年だけですからね。それぞれエンジン・空力と強みがありますが、それらを除いたチームの地力という観点で見るとレッドブルの方が設立が5年早い分強いのかなぁと感じる2023年シーズンでした。
マシンは軽量化のため再びブラックカラーに戻りましたが、かつての20-21年とは雲泥の差で未勝利という悲しい結果に終わりました。開幕前のテストでフロービズがサイドポッドから後方に綺麗に流れず散乱する様が黒いが故にありありと目立ってしまいましたね。ハイライトはそれくらいかなぁ。
さてここから1/64の前後アップ写真。気になる方は参考にしてください。昨年同様フロントウイングやサスペンション、バージボードなどの細かな造形は3000円の1/64なのに大したものだなぁと思うのですが、銀の車軸が目立ってしまうのが残念ポイント。
後方部分。今年少し流行った二段のエンジンカウルもしっかり再現され、前年モデルから色を変えてお茶お濁した「ショーカー」などではなく新たに作り直した2023年の「本戦仕様」となっています。若いコレクターの方が興味を持ってこうしたレビュー記事を読んでくれていると嬉しいのですが、10年もブログをやっているのでこうしたF1ミニカー死語もしっかり継承していきたいですね。(ショーカーなる死語はこちらを参照ください。)
まじめな話に戻ると、Sparkyが2年連続でリリースと知った時にどこまで新たに作ってリリースするのかちょっと疑問視していました。1/43はともかく造形の荒い1/64なので手を抜くかなーと思ったら、少なくともその年のモデルの特徴はしっかり押さえていてさすがスパークと感心致しました。ちゃんと毎年楽しみに買えるモデルです。
ヘルメットもどういう技術なのかわかりませんが二人の特徴、特にハミルトンの細かく派手派手なデザインがしっかり再現されています。F1グッズにおいてミニカーというものはかなり思い出に残る、推し活でいうアクスタ的なアイテムだと思うのですが、ほんの数年前までは1万円近く払わないと手に入りませんでしたからね。ブラーゴの廉価モデルはドライバーレスですし、3000円で好きなドライバーのミニカーを買えるというのは本当に素晴らしいことだなと思います。
1/43はブラーゴ・スパーク・ミニチャンプスと3メーカーがいるもののそれぞれ価格帯が異なり競合していませんが(おかげでみんな好き勝手やっているのですが)、1/64はまだこのブログには登場していませんがターマックワークスがメルセデス・レッドブル・マクラーレンを同価格帯でリリースしているため競争原理が働いて双方かなり丁寧に作っているなと感じます。勝敗がついて寡占が起こると少数乱発してプレミア品ばかり生むM社や予約案内だけ出してリリースしないP社みたいなことが起きますので、両メーカー当面は白黒つかないままフェアに戦い続けてほしいですね。
さて最後にメルセデス、F1復帰後初優勝を挙げた2012年以降は毎年「このGPモデルが欲しい!」というレースがあったのですが今年はついになく、2台とも通常モデルを買うことにしました。特定のGP仕様よりは早くリリースされるからいいんですけど、本当に低迷した1年だったなぁと思います。
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