メルセデス W12 L.ハミルトン ロシアGP

メルセデス2021

前人未踏の100勝目

【ミニチャンプス メルセデスW12 L.ハミルトン ロシアGP 2021】

フェルスタッペンとの激戦の最中、雨のロシアGPで達成した100勝目の金字塔を記念したモデル。デビューから15年でこの大記録にたどり着きました。

予選4位からのスタートとなったこのレース。最終盤はポールスタートのノリスとの一騎打ちとなりましたが、降り出した雨によって展開が大きく変わることになりました。双方コースに残り戦うことを無線で主張しましたが、チームが許可しステイアウトしたノリスとタイトル争いを考えリスクを避けて強制的にピットインさせられたハミルトンで命運が分かれます。

結果は雨が強くなり、スリックでのステイアウトどころかコースに留まることすら難しくなったノリスは7位フィニッシュ。一方のハミルトンは首位に復帰し、前人未踏の通算100勝を達成することになりました。天が味方した、そんなレースでしたね。

100勝を記念するピットボード付きでリリースされたこのモデル。レインタイヤ装着となっていますが、ハミルトンは雨のレースで印象に残ることが多いですよね。クレーン吊り上げでのコース復帰で議論を生んだ07年ニュル、08年の母国初優勝、15年のCOTAでのタイトル決定、20年のトルコでの7冠達成、そしてこの100勝目と、ベッテルが去った今ウェット路面でこれほどドラマを生むドライバーは現在グリッドで他にいないでしょう。

更新不可能と思われたシューマッハの91勝を超えてから100勝までは時間の問題でしたが、いざ達成すると改めて感動がありましたよね。私は07年オーストラリアGPのデビュー戦から彼を観ていますが、その決勝レースでビニール袋がヘルメットに取りつくアクシデントがあったんですよね。それを冷静に取り外して走り続ける様を見て確か解説の森脇さんが「これは大物になるなぁ」と語られていた記憶があります。その言葉の意味が15年越しに明らかになって、その答えを知ることができた、そんな喜びがありました。

と、ここまで感動的な話題を取り上げたのですが、初優勝を逃した人気ドライバー・ノリスへの同情やフェルスタッペンがその雨を利用して2位に上がったことでタイトル争いを考えるとそんなに余裕がないことなどもあり、記念グッズなどはでましたがそこまでお祭り的な雰囲気はなく次の戦いへと進んでいきました。最近の勝てないハミルトンを見ると成し遂げた100勝よりも次の勝利だけを考えているので、あくまでここは切りのいい通過点でしかないのでしょうね。

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