デアゴF1 第120号 メルセデスW10 L.ハミルトン

メルセデス2019デアゴスティーニ F1マシンコレクション

悲劇のカラーリング

【デアゴ メルセデスW10 L.ハミルトン ドイツGP 2019】

ドイツGPのスペシャルカラーがデアゴシリーズにラインナップされました。ミニチャンプスを買うほどではないにせよ欲しい一台だったので嬉しいですね。

メルセデスのモータースポーツ活動125周年記念かつメルセデスF1 200戦目をホームのドイツGPで迎えるということでプロモーションに気合十分、マシンはもちろんピットクルーまで参戦当時のクラシックな衣装を纏ったお祭りムードの一戦でした。

2019年のメルセデスはフェラーリやフェルスタッペンと度々優勝争いを行っていたもののシーズンを通して最速のマシンであったことに疑いはなく、このドイツGPでもハミルトンはポールから楽勝ムードという土曜日でしたね。しかし日曜は近年稀に見ぬ大雨となりレースは大混乱。ボッタスはクラッシュに終わりハミルトンも9位と、その大々的な宣伝とは裏腹に散々な終わりとなりました。

軽量化のために塗装を剥いだ、シルバーアローのルーツを再現したマシンカラーリングで参戦したこのドイツGP。珍しくルイスは雨によってクラッシュし、天気の変わる微妙なタイミングで緊急ピットインしたものだからクルーもどのタイヤを付けるかで大混乱しました。あのメルセデスのクルーが4人とも違うタイヤを取り付け、修正するのに1分近くも掛かるという信じられないミスも見せています。

2020年のサクヒールGPをも凌ぐ、近代メルセデス一番のワーストレースとなったこのGP。2021年にタイトルを争うレッドブルがトルコでスペシャルカラーを纏った際はこのGPの画像を見せて揶揄しましたが、彼らにとってスペシャルカラーはもはや禁忌となったことでしょう。2022年もマシンが遅いながら完璧な作戦を続け上位フィニッシュを続けるこのチームですが、ほんとにこのレースはどうしてあんなことになってしまったんでしょうね。

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