メルセデス W10 L.ハミルトン

メルセデス2019

強すぎて印象がありません

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2019年を制したハミルトンのマシン。赤いHaloをつけてラウダの追悼のために戦ったモナコGPはよく覚えていますが、それ以外はいつも強かったので特筆した記憶があまりありません。

メルセデスへの移籍を勧め、チーム内での精神心的支柱であったニキ・ラウダが急逝した2019年シーズン。しかしハミルトンはその影響を物ともせず、21戦中11勝を挙げほぼ全てのレースで表彰台を獲得しました。全レースで入賞し年間413ポイント獲得という過去最高記録も樹立します。

いろいろな記録が塗り替えられてきましたが、当時残るはいよいよシューマッハの優勝数くらいになってしまいました。それすらも次のシーズンで更新されていくのですが……。

そんな無敵のシーズン、唯一の失策はホームレースのドイツGPで、このチームにしては珍しくピット作業で大混乱が発生しました。

メルセデス出資で復活開催された母国GPで、自社モータースポーツ活動125周年を勝利で祝うべくマシンとピットクルーまで特別カラーで挑みましたが、雨で混乱したレースでピットワークが完全崩壊。ハミルトンの緊急ピットインではクルー全員が違うタイヤを手に持つ大混乱が生じました。

後にも先にもメルセデスがここまで崩壊したレースは他になく、以降ピットクルーの特別衣装は禁止されたらしいですね。

細かく毎年カラーリングを変えているメルセデス。2019年はマシン後部のブラックが増え、カーナンバー表記も全チームの中で最も大きく掲載されました。他チームはスポンサーロゴ優先であまり大きく掲載しませんが、こういうところにもこのチームの王者の余裕が見て取れますね。

支えだったラウダを失ってもなおチームの強固な体制は揺るがず、唯一の弱点は相変わらずPUが高温に強くないことくらいだったこの年のメルセデス。

それ故にドイツGPでの異様な結果が目立ち安易に「やっぱり特別カラーは結果が出ないよなぁ」と思っていましたが、勝ちすぎるが故に「もう継続参戦する必要がない」という撤退のプレッシャーがあったそうなので、参戦継続にはお膝元で華々しい勝利が必要だったのかもしれませんね。

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