シリーズ一番の満足感
【デアゴ フェラーリSF15-T S.ベッテル マレーシアGP】
ベッテルがフェラーリで初優勝を挙げたマシンです。出来がよくシリーズのラインナップの中でも特に満足感の高い一台となっています。
このミニカーへの満足感を語るには、まずフェラーリのF1ミニカー事情を語る必要がありますね。フェラーリのF1ミニカーは98年から2014年までマテル社からホットウィールブランドでリリースされていました。出来はライバルのミニチャンプスには劣るものの値上げには随行していて、あまりいい印象はありませんね。ライコネンやアロンソなどお気に入りのドライバーがマテル送りになったときは悲観したものです。
そんなマテルはフェラーリの低迷にしびれを切らしてか14年を最後に版権を手放し、代わりに買い取ったのがブラーゴでした。コレクション目的ではないトイカーばかりなので、確か版権の二次利用という形でルックスマートがコレクターの救済措置のようにミニカーをリリースしてくれています。ここで問題なのは2000円のおもちゃか12000円の高いモデルを買うかの2択になってしまい、マテルのような中間層がなくなってしまったことです。そこそこのお金でぱっと見納得できるモデルはなくなってしまったのでした。
その空白地帯を埋めてくれそうなのがこのモデルです。2500円にしてかなりの出来栄えです。マレーシアGPを制した時のオレンジのハードタイヤもしっかり着用しています。今はルックスマートを買っていますが、出来はスパークと変わらないのに版権料として5000円も上乗せするのはちょっと微妙な気持ちになるんですよね。
最も造形の細かいフロントウイング周りはこんな感じ。ブラーゴより対象年齢が上がっているので細かな部品が装着されています。
さて、そんな私の声を察してくれたかのようにブラーゴはドライバーを乗せたSignature シリーズというモデルのリリースを始めました。出来が良くなりドライバーを乗せても3500円と元のミニカーから2000円しか違いません。さすが版権元です。
まだ買えていないので気になるアイテムなのですが、これはGP仕様とかなく開幕戦仕様オンリーなんですね。マテル時代はそれが当たり前だったのですが、近年のフェラーリは年に数回しか目立った活躍を見せずルックスマートがそのGP仕様を個別に出してくれるので、結局はそちらを選んでしまいそうな気もします。版権変更から6年も経つと、さすがに現状に慣れてしまいますね。
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