屈辱のセカンド待遇
【ルックスマート フェラーリSF70H K.ライコネン モナコGP 2017】
進歩したフェラーリを駆り、2014年に古巣復帰後一番のチャンスを得たライコネン。しかし待っていたのはベッテル優遇のチームオーダーでした……。
シーズン序盤はポディウムに届かずベッテルの後塵を拝したライコネンですが、このモナコGPで往年の速さが復活。以降信じられない不運と低迷に見舞われるきっかけとなった2008年のフランスGP以来となる久しぶりのポールポジションを獲得し、完全復活を印象付けました。
そんなライコネンにチームは無情にもベッテル優遇の戦略を伝え、半ばチームオーダーによってベッテルと順位を入れ替えた1-2フィニッシュでレースは終了します。これまでのライコネンは低迷するフェラーリ復活のためのキーマンとしての貢献を期待されていましたが、マシンが速さを取り戻した途端露骨にセカンド待遇を受けたのはファンにとって悲しかったですね……。
この年スペインGPから、カーナンバーの拡大表示が義務付けられ多くのチームがシャークフィンに巨大なカーナンバーを表示しました。特にフェラーリは往年の312Tシリーズのデザインを模していて、速さに加えてクラシックなデザインが魅力の一台となっています。
アイスマンと呼ばれる彼には珍しく表彰台では不満を露骨に表していたライコネン。ベッテルが慰めていましたが、いい雰囲気のポディウムではありませんでしたよね。以降のライコネンは牙を抜かれたかのように、ランキング4位は獲得したもののベッテルの後ろを淡々と走り続け表彰台を逃すこともしばしばありました。後になって思えば、ライコネンをセカンドに据えるよりももう少しチームの成績向上に集中すべきでしたね。
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