憧れに並ぶ
【ミニチャンプス メルセデスW06 L.ハミルトン 2015】
開幕戦から勝利を積み上げ残り3戦を残してタイトルを決めた2015年のハミルトン。この年は当たり前に勝ちすぎたので、逆に印象に残ったレースがほとんどありません。
2015年は前年ほどトラブルもなくまたライバルもいなかったので、常にポケットに余裕があったのか、レースの最後に勝てばいいというアロンソのような強さを見せた1年でした。ポールからの優勝はもちろん、ポールを逃しても下位に沈むことはなく、予選を譲ったロズベルグをレース序盤にあっさり抜いて勝利というパターンが多かったですね。
最近はどのポジションからでも追い上げ、タイヤマネジメントで勝てる強さを見せますが、先頭で支配的に勝つレースはこの年が一番だと思います。そんな優勝を重ねる彼へのご褒美のように、日本GPでは憧れのセナに並ぶ41勝を挙げ、次のレースでは記録を抜きました。以降5年間勝利のペースを緩めることなく、最多勝の91を猛追していきます。
この年のメルセデスはカウルのブラックが目立ちます。細かくカラーリングを変えてきているんですよね。この年のW06はレジンモデルでミニカーが乱発されており、この通常版以外にはマレーシアGP、日本GP、アメリカGP、モナコGPと多種多様に出ています。さすがに乱発しても売れないとわかったか、翌年にはリリース種類が一気に減りました。
トラブルさえなければ勝つだろうという大方の予想を体現してくれた2015年のハミルトン。ロズベルグなど眼中にないという感じで、モナコGPでチームのミスから優勝を逃した時も勝利を逃したことに憤っていて、ライバルにポイントが渡ったことは気にもしていないようでした。しかしこの経験がロズベルグに火をつけ、ハミルトンはアロンソ・バトンに次ぐ新たな戦いに挑むことになります。
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