2位争いなど我関せず
【ミニチャンプス レッドブルRB18 M.フェルスタッペン アブダビGP 2022】
当時のシーズン最多勝記録となる15勝目を挙げたアブダビGP仕様のマシン。注目は同ポイントで迎えたペレスとルクレールによる2位争いだったのですが、フェルスタッペンは手助けなど無用とばかりに粛々と勝利を挙げます。
ベッテルの引退でお別れムードの感動的な最終戦となったこのレース。ドライバーズランキング2位をかけてペレスとルクレールが2-3番グリッドから互いに異なる作戦での真っ向勝負となり、ファイナルラップまで戦いの続いた見ごたえのあるレースとなりました。ベッテルも作戦の不運がありましたが、何台かのリタイアという若干の幸運でデビュー戦と同様に1ポイントを記録しました。
そんなレースをこのフェルスタッペンは淡々と1ストップで支配し、何の驚異を受けないまま独走で勝利しました。15勝目という記録を除けば、このモデルもかなり中身のない、記憶に残らないレースでしたよねぇ……。
長く続いたRB18のリリースもこれで最後となりました。完結まで1年半もかかっていないのはミニチャンプスとしては早いほうなのではないでしょうか。予約した時は全て集まる頃にはさぞ達成感に満ち溢れているのだろうと思っていましたが、リリースの遅延や深刻な品質の悪化などでとにかく疲労感でいっぱいでした。うーん、お疲れ様自分……。
記憶に残らないレースとあって、タイヤにユーズド加工がされたモデルとなりました。だからなんだという感じですよね。15勝がその後もシーズン最多勝記録であればこのモデルも記録を示す一台として価値の高いミニカーになったはずなのですが……。
レース後のコメントで「こんなにうまくいくシーズンは滅多にないから勝利を楽しみたい」と発していましたが、その翌年には更に記録的な1年が待っていることはこの時には想像もできませんでしたよね。2022年は完全に2023年に上書きされてしまった感があって、ミニカーは大量にあるもののあまり思い入れのあるシーズンとはなりませんでした。やっぱりこの年はフェラーリが勝つべきだったよなぁと、後の結果を見るとますます思ってしまうのでした……。
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