2024 日本GP 感想

GP感想

角田くんのGPでした

開催時期を春に移して初の開催となった日本GPでしたが、去年と変わらずフェルスタッペンが独走でポールトゥウィンでした。今年はペレスもしっかり2位につけての1-2なので、予選はともかくロングランは圧倒的なのかもしれません。前戦オーストラリアGPこそトラブルに見舞われましたが、あれが頻発しないマイナーエラーであれば去年の19勝に挑めるだけのポテンシャルを持っているのかも……なんて恐怖すら感じてしまいます。うーん、強い対抗馬が欲しい……。

このレースのヒーローは間違いなく角田くん。予選10位からしっかり10位完走し、自身初の鈴鹿でのポイントを獲得しました。DotDも角田くんでよかったと思うんですけどね。予選でミスしたストロールの一席しか入賞枠が無い状態で激しい中団争いとなりましたが、2度目のピットインでは入賞を争うマシンが一斉になだれ込む中でRBチームが迅速な作業で角田くんを先頭に送り出しました。普段散々作戦ミスを繰り返し揶揄されるチームでしたが、ここぞの場面であれを決めてくれたのはとってもかっこよかったなぁ。

上位勢で一番苦しんだメルセデス。RB以下との差が大きいため入賞圏は確保されていますが、逆に言えばもうそれ以上は望めない、さながら入賞圏のテールエンダーという状態でした。ペースもない、ピット作業も遅いとあっては戦いようがないですね。レッドブル・フェラーリ・マクラーレンは遥か彼方、ポイント差ではアストンと競っているもののそれはストロールの取りこぼしによるもので、競争力では叶いません。新規定3年目でここまで深刻に低迷するとは、ハミルトンが移籍を決めた理由も今では納得できる気がします……。

今年一番勢いを感じるのはカルロス・サインツですね。これまでフェルスタッペン独走の影に隠れがちでしたが、欠場したレース以外は全て表彰台獲得と対レッドブルの筆頭候補となっています。ここからフェラーリが大型アップデートを成功させてフェルスタッペンと10年目の宿命のタイトル争いが見れたりしないかなぁととっても期待しています。チームもルクレールとの順位入替を指示するなどサインツが今年限りだからといって邪険に扱われているわけではなさそうなので、このままの勢いを維持している時にレッドブルとのペース差が縮まれば本当にタイトル争いに顔を出せるかもしれないなと、結構真面目に楽しみです。

当初心配されていた天気も快晴に向かい、奇跡的に桜の開花と重なって素晴らしい週末となった日本GP。観客数は前年より微増だったのかな?桜効果もあって今後は海外からの観客も大きく増えそうですね。日本人としてはシーズン終盤のクライマックス感が無いのがちょっと寂しい気もしますし、これは実際に終盤を迎えて日本に戻ってこないときにもっと感じるのかな。

ともあれ角田くんはとにかくお見事でした。レッドブルへの昇格は厳しそうな噂もちらほら出てきていますが、アストンマーティンへ移籍の可能性は見る見る高まっていきそうな活躍なので、今後のドライバーシャッフル次第では良いポジションを獲得できるかもしれないですね。

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