2023 スーパーフォーミュラ第5戦 SUGOに行ってきました

イベントレポート

はじめてのSUGOは最高でした。

2022年の最終戦鈴鹿2023年の開幕戦富士と連続してSF観戦してきましたが、3度目の観戦は初めてのサーキット、スポーツランドSUGOにしました。結論から言うと、とても素晴らしい旅になりました。東京から観戦に行くなら、ここがベストかもしれません。

今回はコース内側のラウンジ席を購入しました。室内とテラスからは1コーナー以降、バックストレートまでの複数のコーナーを見ることができます。チケット販売数に対して座席数が少ないため、相席前提だったりセッション間は混みあっていてそもそも使えないなどの問題はあったものの、パドックパス・ピットウォーク・グリッドウォークなどの全特典が含まれていて3万円はお得です。初めてのサーキットこそ全てを体験してみたいですからね。

週末は天候に恵まれ、気温は30度近くまで上がり初夏のような暑さだったものの心地よい風と湿度の低さで不快さはありませんでした。サーキットへは仙台駅から車で30分ほどなので、東京駅からは2時間弱でアクセスできます。鈴鹿・富士よりもずっと近いし、喧騒を離れて自然に囲まれたいときにはとてもいい場所だと思いますね。

今回は過去初めてガレージ上から観戦することができたため、いろいろ見たい気持ちを抑え基本的にここで週末を過ごしていました。どのレースもVIP席はガレージ上に設けられますが、それじゃホームストレートしか見えなくない?と長年疑問に思っていたものの一度訪れると離れられない良さがあります。コースがとても近いし、何よりガレージから出てくるマシンの迫力が素晴らしかったです。コースを一部しか見えなくとも、ここはレースの動きを一番感じられるスポットなんですね。

ガレージ上が快適だったものの全く移動しないのももったいないので、一度見てみたかったSUGO名物の急勾配な最終コーナーを観に行きました。ここはサーキットが小さいので、各観戦ポイントへの移動も苦ではありません。逆に移動が楽な分見たい場所が多く、1レースだけの週末ではセッションが足りないと感じるほど。決勝はホームストレートで見たかったので、ここは予選でチェックしました。フロアを擦りながら登っていく様は他では見られない迫力がありました。

セッションの合間の時間つぶしに最適なイベントスペースですが、鈴鹿や富士ではホームストレートの外側に位置するもののここはコース内側に密集して接地されていました。おかげで数分で全てを見て回ることができます。夏祭りの屋台みたいでしたね。SF観戦の際は毎回KCMGのブースで抽選にトライするのですが、今回は初めて参加賞以外の可夢偉選手プロデュースのコーヒーと記念品が当たりました。とても美味しかったです。トークショーではフレグランスを作りたいなんておっしゃっていたので、レース以外の今後の活動にも要注目です。

今回のイベントで一番楽しみだったのはグリッドウォークでした。全レース参加可能だったので、まずはSFライツから。人の多い鈴鹿のグリッド”サイド”ウォークと違い、スタート直前のホームストレートをほぼ制限なしに闊歩することができます。初めて見るカテゴリだったのですが、あのヤルノ・トゥルーリのお子さんエンツォくんが参戦中とあって要チェック。この後のレーススタートをピット上からヤルノのすぐ近くで見ていたのですが、とても熱心に応援されていてこの週末で一番感動しました。

決勝レースの日曜日、メインイベントのSFもグリッドウォークが行われました。驚いたのはその距離感で、トップカテゴリながらマシンと観客との間にはショーカー展示の時のようなわずかなポールしかありません。おかげでこんなに近くでマシンを見ることができます。プロスポーツで試合開始数分前にフィールドに一般ファンを迎え入れる競技なんてこのスーパーフォーミュラくらいなのではないでしょうか?このファンサービスの手厚さには頭が下がります。

グリッドウォークはかなり後ろの方まで見学させてもらえたので、最終コーナーを近くで見てきました。下が見えないので結構怖いです。この週末で一番SUGOを感じたひと時。

最近のスーパーフォーミュラでは同郷と知った大湯選手を応援しているのですが、今回もポール獲得など速さを見せたものの残念ながらリタイアに。速いのはもちろんピットウォーク時のファンサービスも格別丁寧で、とても応援しがいがあるのでそろそろ報われて欲しいです……。

決勝レースもガレージ上から観戦したので、クラッシュして傷ついたまま戻ってくる関口選手のマシンを見ることができました。こういうものを一度生で見ておくと、今後映像でダメージを負ったマシンを見る時のリアリティが変わりますよね。

楽しみだったピット作業もばっちり観戦。緊張感のある一幕で、各ドライバーごとに一回しか見られないのがとても残念でした。今回圧勝した宮田選手は今年大ブレイク中で、デビューウィンでローソンに注目が集まって始まった今シーズンですが初優勝以降シリーズの中心は間違いなくこの人ですね。将来のWEC参戦は確定的で、この観戦は後々貴重なものになりそうです。

現地観戦3回目、そして今シーズンはABEMA無料中継のおかげで全レース追いかけているためたくさんのドライバーを覚えてきましたが、それでも一番のヒーローはやはり小林可夢偉選手です。今回はフリー走行をトラブルでほぼ走れなかったものの、見事なリカバリーで6位フィニッシュ。終盤前との差をみるみる縮めていく様子は気持ちが良かったですし、4位はもちろん、表彰台も狙える力強さがありました。毎回見に来るたびに期待に応えてくれて嬉しいです。今シーズンの表彰台復帰に期待です!

最後に、今回ようやくKCMGの応援グッズを手に入れることができました。このチームのブースはスポンサー企業の紹介が主なので、残念ながら普通にグッズを買うことができません。応援グッズ付き観戦券がほぼ唯一の入手方法なのですが、倍率が高くなかなか買えませんでした。フラッグに両ドライバーのサインを頂けたので、今シーズンもう一回くらいどこかに観に行きたいなーと思います。

今回の戦利品。無限とKCMGのお二人と、松下選手、大湯選手、宮田選手のサインを頂きました。痛恨のミスはアレジ選手のミニカーを忘れてしまったこと。その後の離脱のチーム離脱のニュースが更に追い打ちとなりました。でもやっぱり全ドライバーがモデル化されているのはいいですね。SF23が年内に発売されればそれに直接サインを頂きにもう1レース観戦に行きたいなぁ。

東京からのアクセスもよく、サーキットが小さいためかファンとの距離感も近かったスーパーフォーミュラSUGOラウンド。国際クラスの鈴鹿・富士とは違う、地域に根差したモータースポーツという感じでとてもよい雰囲気でした。また来年行きたいです。

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