2022 スーパーフォーミュラ最終戦 鈴鹿に行ってきました①

イベントレポート

10年越しの夢、小林可夢偉選手に会う

コロナも3年目を迎え行動規制がなくなり、F1日本GPなどモータースポーツにも日常が帰ってきた今年。久しく旅行もできなかったので久しぶりにレースを見に行きたいなと思い立ちました。F1へ鈴鹿に行くか?いっそ海外GPに行ってしまうか?などなどいろいろ考えた末、本当に自分が見たいものに気が付きます。

そう、私は大ファンである小林可夢偉選手のレースを見たかったのです。というわけで、2012年F1、2016年WECに続き自身3度目のレース観戦はスーパーフォーミュラ最終戦、JAF鈴鹿GPに決定しました。

今回は久しぶりの旅行だったので奮発してVIPスイートのチケットを購入しました。右側の豪華な建物でゆったりレースを観戦できます。デスク付きの個人シートが用意されるほか、1コーナー内側の感激エリアへの入場、ピットウォーク、グリッドサイドウォークなど特典もいろいろ。ピットウォークで可夢偉選手に会えないかなーという淡い希望を抱きましたが、チケット販売直前にパドックパスが久しぶりに試験解禁との情報がでました。これはますます会えるチャンスが高まったかな?と追い風を感じつつ鈴鹿に向かいました。

夜行バスで東京からサーキットに到着、10年振りの鈴鹿に懐かしさを感じつつチケットをパスに交換します。朝も早くイベントもまだなかったため早速VIPエントランスに向かい、丁寧な案内と共に席に案内されました。快適な空調にフリードリンクサービスなどとてもいい環境だったものの、やはりそこは屋内とあってTCRJの走行が始まるとエンジン音の迫力が少し足りないなーと感じます。VIPスイートではスタンド最上段のスペースをテラスとして開放していたので、基本こちらで観戦することにしました。チケットで用意されていた座席に比べ高さが少し低いものの、最終コーナーから1セクターの大半を十分観戦できました。結果的にVIPシートそのものはほとんど荷物置きという贅沢な使い方になってしまいましたね。

今回金曜日は観戦できなかったので、SFマシンの走行を見られる時間はレースを除けば予選のみでした。せっかく1コーナーの内側で観戦できるということだったので、夜行バスで疲れた体に鞭を打って感激エリアに移動し予選はここから観戦。スタンド以上にエンジン音がすごい迫力で場内アナウンスがほぼ聞こえずセッションの状況は全くつかめなかったのですが、とても貴重な観戦体験となりました。当たり前ですがフォーミュラカーって本当にコーナーで速いんですね……。周りが立派なカメラを抱える人ばかりでもっぱら撮影用エリアでしたが、立っているだけで十分楽しめました。奇跡的にスマホでも可夢偉選手の撮影に成功して超ハッピーです。

その後パドックを見て回り、お昼前にはお目当てのピットウォークタイムがやってきます。今回開催直前になって一部チームがこの時間にサイン会を行う予定とのニュースを見て、わずかな期待を抱いて無限やトムスなど人気チームを横目に最終コーナー付近のKCMGのガレージに一目散に向かいました。するとありがたいことにKCMGも先着若干名でのサイン会実施との案内が!

VIPスイート購入者はピットウォークの優先入場ができたため、KCMGだけを目指してきた早々に到着したこともあって無事にサイン会の列に並ぶことができました。09年にF1デビューしたときに心を打たれ、2012年に鈴鹿であの表彰台を現地観戦させてくれた可夢偉選手と、10年越しに対面できるチャンスを得ることができました!

チームは予選があまりに奮わなかったためか、予定の時間を過ぎてもドライバーが現れずサイン会は何度も延期を繰り返しましたが、終了間際に無事に登場してくれました!あの可夢偉選手がロープ一本を挟んで目の前に居る事実にただただ感動です。

「これまで観に来たレースは全部表彰台なんで今回も頑張ってください!」「でしょー?でも今回は結構厳しいかなー」なんて会話をしてサイン会は無事終了。テレビで見るインタビュー姿そのままに対応してくださった可夢偉選手にはとても感謝です。一瞬でしたが学生時代の夢がかなった瞬間で、正直に言えば土曜の午前にしてこの週末の残りは余韻に浸っているような気持でした。

スーパーフォーミュラのレース直前にはグリッドサイドウォークも実施されました。感激エリアに続いてこれもまた貴重な経験となります。ほんとにテレビでみるあのレース直前の光景が目の前にありました。可夢偉選手は日曜日に奇数列、スタンド側のグリッドだったのでこの時間に間近で見ることができました。

レース前にチームスタッフと話し込む可夢偉選手。何やらリア周りを入念にのぞき込んで確認していました。ほんとにグリッドにドライバーがいて準備してる……と、当たり前の出来事ながらそれが目の前にあることに不思議な気持ちになる時間でしたね。

土曜日のレースではわずかにポジションを上げるに留まりましたが、日曜日のレースでは話題になった1コーナーでの3ワイドの追い抜きで見事10位入賞を果たした可夢偉選手。残念ながら時間の都合でレース途中までしか見ることができずそのシーンは電車で映像でみることになってしまったのですが、それでもやはり見に行ったレースで活躍してくれる可夢偉選手はさすがだなと感謝感謝です。

そんなわけで、今回のレース観戦で念願の可夢偉選手に会い、さらにはサインまで頂くことができました!チャンスに備えて一応ミニカーを持参していてよかった!

12年の日本GPを現地で観戦して、いつかこのGPのミニカーにサインを貰える日が来たらいいな、なんて叶うこともないと思っていた昔の願いを10年越しに叶えることができました。もっぱらVIPシートの優待のおかげ、お金で解決されたようなものですが、10年間勉強も仕事もそれなりに頑張ってきたしまぁいいでしょう。

トヨタのドライバーは中嶋一貴選手が新たな道へ進むためドライバーを引退されましたから、WECのチーム代表に就く可夢偉選手があとどれだけ現役を続けるのかも正直わからないので今回は限りなく少ないチャンスの一つだっただろうなと思います。コロナの規制緩和で様々なイベントの復活が本当に追い風となり、貴重な機会に巡り合うことができました。いやー、本当に行ってよかった。サンキュー小林可夢偉、フォーエバー小林可夢偉!

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