10年越しの出会い
【ミニチャンプス スーパーアグリSA05 佐藤琢磨 2006】
日本F1史に残る伝説となったスーパーアグリ。その急な設立から躍進、そして儚い最後は既に数多く語られていますが、人の数だけ思い出がある、そんなチームなのではないでしょうか。
この年にF1を観始めた私がこの年に参戦を開始した日系チームに惹かれるのは自然なことで、にわか心全開でまずはスーパーアグリを応援しながら中継を見ていた思い出があります。慣れるとフジテレビの地上波放送はうるさく感じるんだけど、にわかファンにとってはとてもとっつき易い構成で失われた今思うと懐かしいですね。
当然、スーパーアグリのミニカーも欲しい!となるわけですが、初めて買うF1ミニカーはどんなものかを一切知らず、案の定本戦仕様とは異なるなんちゃってモデル、ショーカーを買ってしまいました。こっちは本当に無くなってよかったと思います。無知なだけで数千円払って残念な思いをするなんて、なんと敷居の高いホビーであったことでしょう。でもそんなショーカーも無くなってもう10年かぁ……。
SA05は数多くリリースされた佐藤琢磨コレクションから開幕戦仕様がリリースされていますね。シェイクダウン仕様は個人によるカスタマイズなのかもしれませんが、とにかくカスタム品も多く出回りました。日本のF1全盛期がバブル前後のセナプロ時代とするならば、日本のF1ミニカー全盛期は間違いなくこの年だったのではないかと思いますね。
ショーカーを買ってしまい、サイドポッドにウイングがついたこの本戦仕様に憧れ続けた学生時代。買いなおすお金はなく、わずかなお金はその年の新車に回していたので気が付けば入手できたのは10年後の2016年でした。お値段わずか1,000円です。思い出が安売りされたみたいで悲しくなっちゃうね。
ちなみに、この年の地上波中継を見続けた人はこのSA05で佐藤琢磨がマレーシアGPの最終コーナーでトロロッソをオーバーテイクするシーンが脳に焼き付いているはずです。これしか活躍シーンがなかったので延々リピートされましたね。もう見るのに飽き飽きして、速くSA06投入してくれー!と祈った思い出があります。
コメント