最初に切られた男

【ミニチャンプス レッドブルRB2 C.クリエン 2006】
この年クルサードがチーム初の表彰台を獲得したならば、こちらも後に山ほど発生するチームの育成プログラムの最初の離脱者となってしまったクリエン。確かに地味だったもんね……。

2004年にジャガーからデビューしたクリエン。2年目の05年最終戦で自身最高位となる5位を獲得しレッドブルからの期待も高かったようですが、この年はわずか2度の8位入賞に終わってしまいました。これによりシーズン途中でシートを喪失し、F1までたどり着いた中では史上初のレッドブルF1育成プログラムの脱落者となってしまいます。

前年レッドブルでシートをシェアしたリウッツィは育成チームのトロロッソに降格したもののフル参戦を果たした一方で、クリエンはシーズンラスト3戦をサードドライバーだったドーンボスにシートを譲る羽目に。この年は私が最初にF1を見始めたシーズンだったので食い入るように見ていたのですが、この人だけは本当に印象がないので全然光るところが無かったんでしょうね……。

じゃあそんなクリエンのミニカーを何で買ったんだという話ですが、これを買おうとした2010年代以降は初期のレッドブルのミニカー、特にクルサードモデルは結構高値が付いていて安売りしていたクリエンしかRB2が買えなかったんですよねぇ……。どちらかというとお金がなかった学生だったころの思い出の方が強いなぁこれ。

チームと同郷のオーストリア人ながらシートを維持することはできず、翌年はホンダのテストドライバーとなったクリエン。その後ルマンでの戦いを経て2010年に突如HRTからカムバックを果たしました。SGTにもスポット参戦しているので、日本では会った思い出のある人もいるかもしれませんね。残念ながら私はF1観戦初年度に「グリッドに並んでいたドライバーの一人」程度の思い出しか残りませんでした。
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