レアもの紹介
【ミニチャンプス 1/18BMWザウバーF1.07 S.ベッテル アメリカGP 2007】
言わずと知れたベッテルのデビュー戦マシン。後のレッドブルでの大成で一躍人気になったベッテルですが、このデビューマシンの1/18はごくわずかの生産で当時は入手困難な一品でした。
アメリカGPデビュー戦への感想や、その後の2007年の彼の活躍については後に紹介する1/43モデルに譲るとして、ここでは私のBMWザウバーへの愛情を語りたいと思います。BMWザウバーは私が最も応援し、好きだったF1チームで、2006年からF1のフル観戦を始めた私にとっては同じくこの年に登場したこのチームに興味が惹かれるのは当然だったのでした。
まだF1の歴史を知らなかった私にとって、ザウバー時代の歴史はあれどワークスとして活躍を始めたばかりのこのチームは過去を知らずとも応援しやすく、またその応援に応えてくれるかのように年々成績を向上させていってくれたのでファンにとっては応援しがいのあるワークスチームでした。
このホワイトにブルーのカラーリングも素晴らしく、ドイツらしい洗練された印象を感じることが出来ますよね。このマシンに影響を受け、将来は白のBMWに乗ろうと心に決めていた学生時代。その後チームが撤退してもなお夢に変わりはなく、新卒で地方都市に赴任して車を買うためにこつこつとお金を貯めていたのですが残念ながら東京に転勤となってしまい、自家用車を諦めている現在です。
巨大な自動車メーカーBMWを旗頭に、Intelやペトロナスといったハイテク企業のスポンサーを豊富に取りそろえたこのチーム。潤沢な資金体制はワークス全面戦争時代のフロントランナー争いには十分だったのですが、その巨体故にリーマンショックの直撃を受けF1からの撤退を余儀なくされてしまいました。いやぁしかし、横からのBMWザウバーのマシンは本当にかっこいいですね。
BMWザウバーはヴィルヌーブの追放に成功後、エースのハイドフェルドと期待のホープ・クビサという盤石のドライバーラインナップが続いていただけに、1戦だけとはいえベッテルの存在は異端ですよね。
その異端さゆえか、ショーカーですら2-3000台生産されていたこの当時にベッテルの1/18モデルはわずか1002台という信じられない少数生産となっています。このレース直後からベッテルは好成績をあげ人気を博し、レッドブルでのサクセスストーリーで価格は青天井だったのですが、フェラーリ移籍後の低迷からバブルがはじけたのか最近は価格が下落気味です。1/43も再販されてしまって価格は暴落し、シューマッハが最初の引退までリセールバリューを維持していたことを思うと悲しいですね。こればかりはミニカーコレクターの減少の方が要因としては大きい気がしますが……。
BMW・ザウバー・ハイドフェルド・クビサ、それぞれのその後を思うと、わずか1戦とは言えこのチームで一番の出世頭はこの人になってしまいましたね。F1に残るベッテル・クビサのキャリアも終わりに近づき、いよいよBMWザウバーの残り香がなくなってしまうなぁと寂しく感じる今日この頃です。
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