これが一番好き
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【BBR フェラーリSF70H S.ベッテル モナコGP 2017】
ベッテルのキャリアを通して一番好きなマシンがこの一台。大好きなBMWでもなく、強かったレッドブルでもなく、この一台が彼のマシンの中ではお気に入りでした。1/43はこちら。
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4連覇を成し遂げたレッドブル時代は、表向きにはそうでないにせよ明確に1-2が決まっていて、ニューエイが彼のためにマシンを仕立てあげて獲得した王座、という感じがどこかありましたよね。誤解を恐れずに言えば、それベッテルじゃないエースでも勝てたんじゃない?みたいな。そんな彼が新天地で一から体制を築き、真価を見せる挑戦をしたフェラーリ時代。2017年は結構いい線いってたんですけどね。
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加入初年度の2015年に3勝を挙げてレッドブル以外でも勝てることを証明しましたが、翌2016年の大不振で再び疑問符が付き始めた中で迎えたこのシーズン。2017年は開幕からこのモナコGPまで全て1位か2位でフィニッシュと、近代フェラーリでは最高のスタートダッシュを決めました。
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ベッテルがとても好成績だったのでついにチームもWエース体制を諦め、珍しくシーズン序盤のこのモナコGPでライコネンに対してチームオーダーを発動します。2016年の不振を払拭し、ベッテルが新天地で信頼を勝ち取った瞬間だと思いました。この当時のレース感想はこちら。当時は今は亡きマルキオンネ会長の寵愛を一身に受けていましたね。
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2017年規定でルックスが劇的に改善したマシンの中でも、やはりこのSF70Hは別格にかっこいいですね。速さよし、ルックスよし、70年代黄金期を模したカーナンバーもよしと、どこを見ても素晴らしい一台です。2017年からの新規定は、このマシンと共にベッテルの時代になっていた可能性もあったんですよねぇ。
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モナコGPとあって最大ダウンフォースを生むための複雑なフロントウイング。ここは1/43とは比べるまでもなく、1/18マシンの造形美が圧倒的に見事です。やっぱりブラーゴというわけにはいかずBBRを手元に置いています。
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新規定1年目ながらどこよりも進んでいたフェラーリのサイドポッド周り。上部の開口部やバージボードと一体化したサイドポッドウイングなど、08年以来に蘇った空力戦争マシンは初年度のまだ簡素な感じも相まって美しいですね。
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唯一ちょっと残念なのがドラフィグの右手。手を挙げているようなのですが中途半端なのでハンドルから外れたように見えてしまいます。BBRだしベッテル得意のNo.1ポーズとかできなかったのかぁ?
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BBRのこの当時のモデルはDRSを開けることができました。ただこれは結構好みが分かれるところで、こういうギミックが好きな人もいると思うのですが私はDRSステーの穴が大きすぎるのであまり好きではありません。この価格帯のミニカーでパカパカ遊ばないしね。
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この年後半はフェラーリのお家芸となっていたアップデートの不発が続き、みるみるメルセデスに差を付けられたベッテル。しかしどれだけハミルトンに負けていてもフェラーリはベッテルを軸に戦うんだという姿勢が感じられましたし、彼もそれを受けて躍動していた一年でした。
やはり運命を分けたのは2018年のドイツGPのリタイアで、そこから一気に信頼を失い追い出されていく様は見ていて悲しかったですね。同じ雨のレース、2012年の最終戦では接触から奇跡的にリタイアを逃れ3度目のタイトルを決めたことがありましたが、これがリタイアになってもいいからあのドイツGPのリタイアが取り消せた方が良かったんじゃないかな、と思ってしまうことがしばしばあります。
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