ザウバー最終章……?

【ミニチャンプス ザウバーC36 P.ウェーレイン バーレーンGP 2017】
メルセデスの秘蔵っ子ウェーレインの2年目にしてキャリア最後のマシンとなってしまった2017年のザウバー。あまりにも競争力がなく、唯一の見せ場はタイヤ戦略を決めたスペインGPくらいだったと思うのですがなぜかバーレーンGP仕様でリリースされました。不運。

オフシーズンのレース・オブ・チャンピオンズのクラッシュで首を負傷し開幕2戦を欠場する羽目になったウェーレイン。この間代役を射止めたジョビナッツィはその2戦の印象的な走りによって長くキャリアを続けたと思うと、ウェーレインの巡りの悪さが目立ちますね。

この年ザウバーはウェーレインの2度のポイント獲得のみに終わりましたが、スペインGPではSCのタイミングに合わせたタイヤ交換で1ストップを決め、8位入賞を果たしました。他が荒れたアゼルバイジャンGPの10位1点だけだと思うと、このレースの奮闘ぶりが光りますね。

スポンサーを失うだけ失い、エリクソンのわずかな持ち込みで1年間を乗り切った2017年のザウバー。F1 25周年の華やかな記念カラーのその裏、チームは破産寸前だったわけですが無事にアルファロメオへの売却を取り付け、存続への道筋を見つけることが出来ました。
25周年を最後に無事F1卒業したザウバーですが、近年アルファロメオがチーム売却を売却した際には一時復活。もうずっと「〇〇ザウバー」方式で名称を残せばいいのにと思います。

後半戦は目立った活躍もなく、移籍もできないままF1キャリアを終えてしまったウェーレイン。オコンとの同期対決はこの時点でオコンに軍配が上がり、ウェーレインはフォースインディアが自分を採用しなかった理由を確認したともいわれます。
ウェーレインを破ったオコン、そしてそのオコンを破ったラッセルがようやくメルセデスのシートにたどり着いたものの、フェルスタッペン獲得の可能性の前に厚遇が見込めません。ここの育成は扱いが厳しいですねぇ……。
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