フォースインディア VJM10 E.オコン

フォースインディア2017

見せた本性

【ミニチャンプス フォースインディアVJM10 E.オコン 2017】

2016年弱小マノーからデビューし連続完走記録を続けたことで、堅実なドライバーという評価を確立したオコン。2年目ながら競争力のあるフォースインディアのシートを射止めると、一躍中団の暴れん坊としてアグレッシブな戦いを見せます。

この年のフォースインディアは3強と中団の間の独自リーグのような状態だったので、開幕数戦で上位入賞ができることを悟ったオコンのターゲットは既に名声を確立したチームメイト「ペレスを打ち破って名を挙げる」ことになりました。

アゼルバイジャンGPでのペレス撃墜、ベルギーGPでの2度の同士討ちによって、チームオーダーまで発令される事態を生んでしまったオコン。速さに優劣があったとは思わないのですが、「全てはチームのため」というマインドがペレスにはあった一方でオコンは遥かに利己的でしたよね。

ヘルメットもピンクに染めてマシンと一体化したオコンの「VJM10」。本人のルックス・マシンのカラーリングともに優しそうな見た目から繰り出される超攻撃的なドライビングはギャップが大きかったですね。

連続完走記録がこの年後半のブラジルGPで途切れると、以降はマシントラブルなどもあってリタイアが頻発し、すっかり彼から安定感という印象がなくなってしまいました。

この年の成績は2年目の若手にしては上々だったものの評判はよろしくなかったオコン。一転チームが低迷した翌年のブラジルGPでは周回遅れながらかつてのライバル、フェルスタッペンと接触して彼の優勝を奪ったことで世界中から非難を浴びシート喪失の一因となりました。

2019年はメルセデスのリザーブとしてレースを離れ、20年に同郷ルノーから復帰しましたがこの年の経験の教訓かあまり無茶なバトルはしなくなってしまいました。やっぱりチームのためにポイント持ってくる精神がないとキャリアは続かないですね。

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