信じられない優勝

【ミニチャンプス レッドブルRB21 M.フェルスタッペン 日本GP 2025】
2025年モデルの第一弾はまさかのフェルスタッペン別注から日本GP特別カラーリングでした。マクラーレンに完全に負けていた序盤戦、奇跡のS3アタックから勝利をもぎ取ります。

2025年の第3戦日本GPを迎えるまでの2戦、レッドブルは危惧されていたように低迷しポール・優勝もないままマクラーレンの後ろを眺めるレースが続きます。この間僚友ローソンは最下位を連発して降格となっていただけに「マックスをして表彰台が限界とはいよいよまずい」と感じる状況でしたね。そんな中で迎えたホンダとの最後の鈴鹿、期待なんて全くなかったですよね。

案の定フリー走行3回はマクラーレンに全敗し、表彰台が取れれば御の字かと思われた土曜日。予選Q3でS2まで負けていたマックスのポールなど誰も予想しませんでしたが、ほぼシケインしかないS3で驚異のタイム差をつけコースレコードを更新。まさかまさかのポールポジションを獲得しました。これまで何度も彼には驚かされてきましたが、これが最新にして過去最も驚かされたアタックでした……。

ホンダとの最終イヤーを記念し復刻した「ホワイトブル」カラーリング。2021年はコロナで鈴鹿でのお披露目ができませんでしたからこれを見せてくれただけでも十分だったのですが、2位に終わった21年トルコGPのリベンジとばかりに勝利をもぎ取るマックスには本当に脱帽でした。こんなドライバーを雇えただけで、あの凄惨なスタートでもホンダの第4期は歴史に残る好判断の参戦決定でしたね。

記念も記念モデルとあって久々に工夫ある別注モデルとなりました。文字通りの「Super MAX」ピットボードに加えてドライバーが手を挙げた特別仕様となっています。台数も3,000台近くあり、相当な売れ筋と見込まれたのでしょう。実際(どうなるかわかりませんが)マックスのレッドブル時代末期を象徴する一台かなと思います。

決勝ではマクラーレンを抑え切り、完璧な勝利を決めたフェルスタッペン。ホンダとの最後の鈴鹿にして、最も日本人を惹きつけたレースかもしれませんね。ただこの後のレッドブルの崩壊具合を見ると、こうして彼が「勝ってしまう」のはチームにとって良いのかちょっと疑問です。イモラまではよかったけど、それ以降はいよいよどうにもならなくなっていますよね……。
最強ドライバー・最強エンジンのタッグに自信を持っていたらあっという間に他チームに抜かれて追いつく力もなく泥沼化したのは30年前のマクラーレン。レッドブルも同じように長期低迷コースかなぁ。
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