トロロッソ STR8 D.リカルド

アルファタウリ・トロロッソ2013

いざレッドブルへ

【ミニチャンプス トロロッソSTR8 D.リカルド 2013】

7度の入賞でチームをけん引し、翌年のレッドブル昇格を勝ち取ったリカルド。昇格のきっかけになったといえば聞こえがいいものの、実績はあまりに記憶に残らない1年でした。

2013年のトロロッソは全く記憶にありません。前年までは小林可夢偉のライバルとしてバトルに注目していたんですけどね。というかこの年のF1は初めて主要な「日本勢」が消えた年だったので、全体的に薄味な印象です。

トロロッソはランキング7位を獲得したものの下には低迷したウイリアムズとレベル違いのマルシャ、ケータハムのみ。リカルドも最高位7位と、とにかく地味なのです……。

思えば2013年というシーズンそのものが「F1崩壊前夜」という感じで、トップチームにバトルはあったものの最後はベッテルの独走でV8時代があっさり終了。

対して中堅以下はザウバー、ウイリアムズすら資金難が深刻という状態で「ここに高価なPUを入れて大丈夫なのか?」という懸念はすでにあった気がします。

そんなミニカーを手にする理由の少ないこの年ですが、ミニチャンプスの生産数がとても少ない年として有名なシーズンであったりします。

レッドブルですらウェバーのマシンを手に入れるのに一苦労という状況で、中団勢のモデルは非常に価格が高価です。このトロロッソのような影の薄いマシンはなおさらで、このリカルドモデルはプレミアがついています。手に入れるのに一苦労しました。

2011年にHRTから途中参戦し、この年ベルニュを破ってレッドブル昇格を掴んだリカルド。その後の活躍は周知の通りで、翌年にはPU時代の申し子として一躍トップドライバーに上り詰めました。

そんなリカルドもフェルスタッペンとの関係で紆余曲折を経たF1キャリアを終え、2025年に完全引退を表明。今後はフォードのアンバサダーとしてレッドブルのPRにも登場しそうですね。

個性が強く人気の高いドライバーなので、レースは終了と割り切った彼のPRは面白そうです。

個人的リカルドのベストレースは2017年のアゼルバイジャンGP。あの3台抜きは彼の代名詞となった強気なブレーキングが最も発揮されたシーンだと思います。思えば近代レッドブルが一番微妙な時期に昇格しちゃいましたねぇ……。

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