メルセデス W15 L.ハミルトン イギリスGP

メルセデス2024

ようやく一勝

【ミニチャンプス メルセデスW15 L.ハミルトン イギリスGP 2024】

ハミルトンが2021年以来の母国制覇を果たしたこのマシン。ブリティッシュウェザーへの的確なタイヤ変更で首位に浮上し、持ち前の強さで優勝を果たしました。

とにかくこのイギリスGPしか記憶のないこの年のハミルトン。それもそのはずで決勝レースではわずか5回の表彰台しか獲得していません。

全体的にラッセルに敗れる週末が多く、2勝目のベルギーGPはそのラッセル失格による繰り上げ、このイギリスGPもリタイアしたラッセルが健在ならどうなったかわからず、完全にチームの主導権を手放しつつあったように思います。

それでもシルバーストン、あの場面でハミルトンに首位が巡ってきたのは運命的なものを感じましたし、それを掴んで離さず優勝したのは彼の強さを感じた一戦となりました。

ただこれが復活の狼煙とはならず、以降の表彰台はわずか3回のみ。その後フェラーリに移籍しても状況は改善されず、2022年以降のハミルトンは苦しみ続けていますね。

ハミルトンにとって2022年から導入されたグラウンドエフェクトカーでの初優勝となったこのイギリスGP。2025年夏休み時点でもこれが唯一の勝利となっています。

この年メルセデスが苦戦していたとはいえ失格含めラッセルの3勝が光るだけに、かつての栄光を思うと今のハミルトンは寂しいですね。

記念モデルとあってミニカーは工夫のあるよい一台でした。もともとの出来が素晴らしいことに加え、国旗を手に持ちタイヤはユーズド加工と至れり尽くせり。

なによりハイボックスではなく通常のローボックス仕様なのでコレクションしやすく、ケース内の密度も高くて満足感があります。

メルセデスチームが低迷しているとはいえラッセルが活躍していますから、問題の一因はハミルトンにもありそうですよね。21年はあの世紀のタイトル争いを演じているので翌年からの不振は加齢の衰えなどではなく、グラウンドエフェクトカーへの適合に苦戦しているのかなと思ってしまいます。

2022年から3年間での64レース、チームメイトが4回トップチェッカーを受けているのに対しハミルトンはわずか1回ですから、あの絶対王者にしては異様なまでに少ないなと感じてしまいますよね……。

思えば2009年にマシンが大幅変更された時も、2011年にタイヤがピレリに変わったときも、変化の年のハミルトンは荒れていました。大人になって落ち着いても、実は変化への対応は苦手だったり……?

コメント