RB VCARB01 角田裕毅

アルファタウリ・トロロッソ2024

2024年第一弾

【ミニチャンプス RB VCARB01 角田裕毅 2024】

2024年シーズン最初のモデルカーはRBが登場。角田くんにとっても第二のキャリアの幕開けとなるような力強いシーズンスタートとなりました。

チームオーダーが遅すぎた開幕戦にマグヌッセンの悪質なブロックでチャンスを逃した第2戦と残念な蹴り出しとなった2024年シーズンですが、第3戦オーストラリアGPで殊勝な7位完走を果たすと以降は入賞争いの常連となり、中団ドライバーではトップの評価を獲得するまでになりました。噂ではアウディの引き抜き画策もあったとされ、それによりシーズン半ばにして早々にチームとの契約延長を果たします。

後半戦は中堅チームの宿命の例に漏れず競争力が低下し、前半戦ほど頻繁に入賞争いに絡めません。しかし予選での速さは相変わらずで、ドライバーとしての評価は高いレベルをキープしています。レッドブルへの昇格は見送られましたが、各国のコメンテーターも「ユウキは速いけどここが改善点だよね」と実績を認めつつ昇格に向けた課題を論ずるようになっていますよね。4年目にして彼の速さはパドックで周知の事実となりました。

チーム名が刷新され、開幕前にはその呼び方でひと悶着あったこのチーム。私はミニチャンプスの台紙の通りチーム名はRB、マシン名はVCARBかなぁと思います。ホンダとタッグを組んだ頃のトロロッソのようなカラーリングでメタリックブルーがかっこいいですよね。HUGOを掲載している白帯がいかにも中堅チームって感じがするのでそこはちょっと残念……。

個人的に今年の角田くんのパフォーマンスはかなり高く評価されるべき中団ドライバーだなと思うのですが、今年は周りにそれ以外の話題が多すぎて疲れてしまい彼を追うのをやめました。

開幕直後はチームがリカルドを優遇している論争、中盤はペレスを昇格させないのは資金目的だ&ホーナーの陰謀だ論争、そしてリカルドとの勝負に決着がつくと今度は昨年日本GPでブロックしたローソンへの懐疑論まで飛び出します。結局レッドブルに昇格できず、そのレッドブルも弱体化したことで様々な「もやもや」が矛先を探してネットを彷徨っているように感じてしまうんですよねぇ……。そんなわけで、騒がしい外野を気にせず冷静に目の前のレースに向き合っている角田くんの姿勢こそ一番すごいなと思った2024シーズンなのでした。

日本人が連続入賞して評価を高めても上にはそう簡単に行けない、だから中団で圧倒的な結果が必要なんだと気づいたのは13年も前のこと。個人的には角田くんは昇格に値する実力者だったと思いますが、マックス一本足打法のような今のレッドブルが若手の昇格を受け付ける余裕なんてないだろうなとも思います。ホーナーの問題が~と言っても、彼の悩みの種を増やした要因の一つは日本にあったわけで……。

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