オレンジ軍団完勝
サーキットを埋め尽くしたオレンジ集団、オランダから来たフェルスタッペンファンですが、彼らの声援を受けて期待通りにマックスが完勝して3連勝しました。さらに同じオレンジを背負うマクラーレンも、レッドブルの敵ハミルトンを破ったことで声援を受け、ノリスは予選2位の大金星からペナルティを受けても3位完走で表彰台を死守します。いやーこの二人、本当に強いですよね。フェルスタッペンはバクーでのトラブルがなければ5連勝と、王座へ爆走中です。隙あらば表彰台を掴むノリスはメルセデスのタイトル防衛に間違いなく悩みの種でしょうし、若い力がハミルトン・ベッテル時代に終止符を打ちつつあります。
あと3周、たったそれだけでポイントを逃したラッセル。デビューしてから2年半、テールエンダーとしてポイント争いに絡むことなく走り続けてきましたが、ついに手が届くところまでたどり着きました。目立ったトラブルもなく、数年振りにウイリアムズが”レースをした”ところを見れましたよね。ラッセルを破った相手がアロンソというも感慨深く、終盤この2人の戦いは今年一番見ごたえがあったと思います。戦い方はもちろん、アロンソの1点にかける執念がラッセルにも伝わったのではないでしょうか。素晴らしい技術継承だったと思います。ラッセルはトップチームで走る将来、得点の重みを良く知る堅実なチャンピオン争いができるドライバーになると思います。
期待以上の成果を上げたドライバーが多くいた一方、信じられないミスが多かったこのレース。ペレスは序盤押し出されたことに腹を立てたか再現のような押し出しを繰り返し、角田はピットエントリーの白線ミスを2度も、終盤にはライコネンとベッテルのよくわからない不注意でクラッシュがありました。上位ドライバーたちの活躍がすごすぎるあまり目立たなかったのが救いですが、何ともいただけないですね。しかしペレスはタイトル争いが続くチーム事情としては致命的な振る舞いでした。まぁ、フィジケラを抱えてシューマッハを倒したアロンソのような絶対感がフェルスタッペンから感じられていいですけどね。
さて次戦は史上初のスプリントレースが開催されるイギリスGP。タイヤの仕様も変更されて勢力図に変化の予感です。とりあえずレッドブルは稼げるだけ稼いだのでよかったですね。
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