フォースインディア VJM10 S.ペレス

フォースインディア2017

大黒柱の活躍

【ミニチャンプス フォースインディアVJM10 S.ペレス 2017】

2014年にフォースインディアに移籍して以降、毎年獲得を続けてきた連続表彰台記録が途絶えてしまったこの年のペレス。エースとしての活躍はもちろん、チームの独自の立ち位置によって敵が身内から現れます。

新鋭オコンと組んで初年度の2017年シーズン、この年フォースインディアは3強には敵わず中団には敵なしという独自の立ち位置を築き、全戦を通して入賞圏内上位を争いました。中団の雄としてポイント圏内では無類の強さを発揮したものの、3強に割って入りポディウムを獲得するには厚い壁がありましたね。

前に追いつけず、後ろからのプレッシャーのないレースが続いたことでドライバーのモチベーションはチームメイトに勝つことくらいしかなく、前半戦にして緊張感が生まれ第8戦アゼルバイジャンGPでは同士討ちによりペレスがリタイア。さらに後半ベルギーGPでは2度の同士討ちによってまたもペレスがリタイアするなど、若いチームメイトの勢いに押された印象がありますね。

この年からBWTのピンクカラーを纏い、グリッドでも一躍目立つ派手なマシンとなったフォースインディア。もはやインド要素は皆無となり、チームの売却へのカウントダウンは着々と進んでいたのでした。それでもこのチーム伝統の巧みな資金繰りによって、2年連続コンスト4位を維持します。

チームが資金問題に揺れつつある中、ペレスはエースとして結果を出すのはもちろん豊富なスポンサーを持ち込み台所事情を支え、さらには血気盛んなチームメイトの相手もするという大車輪の活躍でした。何とかオコンを破りドライバーズランキング7位を確保したものの、コース内外の努力を思えば労力に見合わない結果だったかもしれませんね。

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