フォースインディア VJM02 G.フィジケラ

フォースインディア2009

それは突然

【ミニチャンプス フォースインディアVJM02 G.フィジケラ 2009】

前年2008年、新規チームとして船出したフォースインディアはこの年の前半戦まで無得点の苦戦が続きましたが、夏休み明けのベルギーGPで突如覚醒。チーム初入賞を2位表彰台で飾りました。

大荒れの開幕戦を入賞まであと一歩の9位で飾ったものの、相変わらず戦闘力不足に悩みグリッド後方での戦いが続いたフォースインディア。しかし限られた予算を「最高速の向上」に割り振ったことで直線番長と化したこの「VJM02」はベルギーGPで真価を発揮しました。

そのスパではそれまでQ1敗退の常連だったこのチームが突如ポールポジションを獲得し、周囲を驚かせます。この予選はとっても奇妙なリザルトで、時は既にベッテル・ハミルトンら新世代が台頭していたにも関わらず2位にトヨタのトゥルーリ、3位にBMWのハイドフェルドが並び、よく言えばおじさん大活躍、率直に言えばとても地味なトップ3会見だった思い出がありますね。

ベルギーGPで2位入賞を果たしたことで、当時弱小チームのマシンながら人気が高いこの「VJM02」。この翌戦モンツァで僚友スーティルも4位入賞を果たしたことで2台揃って高い市場価格を維持しています。この年のレッドブル・ブラウンGPら新興チームの躍進に加わるに恥じない、立派な成績を残しましたよね。2009年を語る上では欠かせない一台です。

レースではフェラーリのKERSパワーに屈し、惜しくも2位に終わったフィジケラ。相手がスパの名手だったのは不運でしたが、チーム初の入賞を表彰台で飾りました。この大金星を受けて、フィジケラはマッサの事故でドライバー事情に苦しんでいたフェラーリへの移籍のチャンスを獲得。イタリア人としてフェラーリからモンツァで出走する夢を叶えることになりました。

このベルギーGPでシーズン初にして唯一の優勝を飾ったライコネン。この年散々苦しめられたKERSでしたが、このパワーのおかげでシーズン未勝利を防ぐことができました。

コメント