フォースインディア VJM04 A.スーティル

フォースインディア2011

殺傷事件で裁判沙汰に

【ミニチャンプス フォースインディアVJM04 A.スーティル 2011】

F1参戦5年目となったスーティル、チーム移籍もなく慣れた環境で大物ルーキーディレスタを打ち破りましたが、シーズン序盤の暴行事件によって翌年のシートを失います。

前年同様ザウバーのライバルとして中団のポイント争いをリードしたフォースインディア。ザウバーが前半戦をピークに後半成績を落としていったのに対し、ブロウンディフューザーに注力したフォースインディアは後半戦も力を見せスーティルは堅実にポイントを重ねていきます。

しかし中国GP後のハミルトン優勝パーティーでかの有名な暴行事件を起こし、シーズンを通して裁判に悩まされることになります。ロータスのオーナー、ジェイニキャピタルのCEOを割れたグラスでけがをさせたとして裁判沙汰になり、結局執行猶予付きの有罪判決を受けて翌年のシートを失ってしまいました。

この裁判は証言や経緯があまりニュースになっていないので、詳細を知るのが難しいですよね。結局なぜスーティルがけがをさせたのか原因もはっきりしませんし、事実を知っていたとされるハミルトンが証言を拒んだことでより一層混迷を極めました。悪口を言われて激情したともいわれますが、それだけで凶器ともなりうる割れたグラスで首を傷つけるようなことをするんでしょうかね……。

スポンサーありきの商売で暴行事件を起こして有罪を受けたドライバーなんぞ普通その後はシートを失うものですが、なぜかスーティルは2013年にチームに復帰、さらに翌2014年にはザウバーに移籍し、当時の未表彰台獲得者の最多出走記録を更新しています。大口のスポンサーを持っているわけでもないのですが、なぜかオーナーのビジャイ・マリヤに寵愛を受けていたスーティル。何がそうさせたのか、キャリアの長い不思議なドライバーです。

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