2度目のタイトル
【ミニチャンプス メルセデスW05 L.ハミルトン アブダビGP優勝 2014】
開幕前からメルセデス一強が予想され、ハミルトンが易々と王座獲得かと思われた2014年。思わぬトラブルの連続とチームメイトの反撃で苦戦を強いられますが、要所を抑えた戦いで6年ぶりにチャンピオンを獲得しました。
全19戦で争われた2014年シーズン、パワーユニット導入元年となったこの年はまさにメルセデスのためのシーズンで、19戦16勝の大勝を挙げてダブルタイトルを獲得します。一強でつまらないかと思いましたが、終盤にかけて白熱するチームメイトバトルと頻発するトラブルで盛り上がりを見せました。
ハミルトンは開幕戦をリタイアで躓き、ドイツGPやハンガリーGPでの予選トラブルなどで流れがロズベルグに傾きかけた時期があったものの、コース上でしっかりと勝負を決めてチャンピオンを獲得します。予想された通りの結果ながら、過程は予想以上に波乱万丈でハミルトンの強さが示された1年だったのではないでしょうか。
エンジン規約の大幅変更でPU元年となった2014年、メルセデスのPUは他を圧倒しており、言葉通りメルセデスPUを搭載しないと勝負すらできない状態でした。最強PUとそれを最大限に活かすシャシーの組み合わせでシーズンを支配しますがまだ余力を残していたようで、翌2015年以降も最速マシンとして君臨しダブルタイトルを積み上げていきます。
自身にとって6年ぶり、メルセデスにとっては60年ぶりとなる待望のダブルタイトルを獲得した2014年。マクラーレン時代は様々なことが嚙み合わず才能が結果に結びつかないことが多々あったハミルトンですが、 最速マシンに乗せたら手がつけられないことを見せ付けました。この年の終盤からは相当自信と余裕を持っているようで、ロズベルグのような内部からの攻撃がない限り外圧ではびくともしない強固な体制を作り上げています。
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