2015 アメリカGP 感想

ハリケーンによる悪天候でFP3中止、予選延期からの打ち切りを経て始まった決勝レース。雨が残る中でのサバイバルレースが繰り広げられましたが、最後はやっぱりこの人でした。
現役最多の43勝目を挙げ、2年連続・3度目のチャンピオンを獲得です。終盤までドタバタがあっても、最後は力で勝利をもぎ取る、 今年を象徴するようなレースと結果だと思います。

雨の影響とはいえ、序盤は久々に2チーム4台によるトップ争いがありました。2010年のトルコGPだったり、こういうレースは大好きです。
結局ドライになってからはPUパワーの差に泣きましたが、これが序盤のレースならルノーとレッドブルは罵り合うことなく希望を持って共闘できたのではないかと思いますね。 

着実に成長を見せるフェルスタッペン。この荒れたレースでも当たり前のように上位を走り2度目の4位完走です。ちょっとサインツとの差が大きくなっていますねぇ。
クラッシュしたクビアトとは対照的で、交代論も盛り上がりそうですが彼も2年目ですからね。フェルスタッペンを昇格させても似たようなミスは絶対するでしょう。
クビアトのためというより、フェルスタッペンへの教育のために、このままトロロッソで育成しておいてもらいたいですね。

間違いなくこのレースのヒーローの一人、母国のロッシ。扱いにくいマシンであのコンディションを生き残り、最高位を獲得しました。
ハースはF1で通用するアメリカ人は今いないと発言していましたが、考えが変わるでしょうか。グティエレスが規定路線だとしても、3rdにするには十分な走りを見せたと思います

ホンダPUに希望が生まれた一方で、相変わらず不運が続くライコネン・ボッタス・ヒュルケンベルグ。クラッシュでこのレースを終えた彼らはまだいい方で、ニコは1つのミスによってシーズンを終えました。散々チームメイトバトルと煽られながら、最後はベッテル次第で決まる屈辱。表彰台でもはっきり態度に表れていましたね。

消化試合となる残り3戦、各々打倒ハミルトンに向けて来年への希望を見せる残り3レースにしてほしいところです。