偉大な敗戦

【ミニチャンプス マクラーレンMP4/15 M.ハッキネン 2000】
2年連続でタイトルを獲得したハッキネンがファンジオ以来の3連覇を目指したこの年。フェラーリのシューマッハとの対決は至極の名勝負と語り継がれるものの、最後はトラブルに泣きました。

1998-99年と2連覇を達成し、3年連続王座に挑んだ2000年。しかし前年に続きマシントラブルが足を引っ張り、開幕2戦連続でリタイアという最悪のスタートとなりました。
それでもシューマッハが中盤に4度のリタイアを期す中で4勝を挙げ、着実な追い上げでヨーロッパRd終了時点でポイントリーダーに復活。フライアウェイのラスト3戦に臨むことになります。

非情にもその遠征初戦アメリカGPをエンジントラブルでリタイアすると大勢は決し、シューマッハにラスト3戦3連勝を許してフェラーリに21年ぶりの逆転タイトルを献上してしまいます。
両者の無得点がタイトル争いに大きく影響したシーズンですが、コース上でのライバル対決も見どころが多く、ベルギーGPでは「20世紀最高のオーバーテイク」と評されるバトルなど円熟した同期ライバルの激しい戦いで人気あるシーズンですね。

前年連発したマシントラブルへの対策が施され、刷新開発された「MP4/15」。狙い通り完走率は大きく向上したものの、要所で襲い掛かった致命的な一撃が王座争いに大打撃を与えました。
ハッキネンとクルサードでドライバーズ2-3位を獲得したものの、コンストラクターズと合わせてフェラーリに二冠を許す結果に。「ライバル」という評価が一番似合うマシンですね。

トラブルに加えてシーズン中の度重なるプロモーション活動にも疲弊し、休養を取ることもあったこの年のハッキネン。この年に王座を決めれば引退するつもりであったことを語るなど、チャンピオン獲得後のF1活動は限界を迎えつつあったことが察せられます。
名勝負ながら惜しくも敗れ、それでもライバルの栄光を讃えるハッキネンの姿は紳士そのもので、個人的にはこの敗戦ぶりこそ歴代王者の中でも異質な彼のキャラクターを物語っているような気がして好きです。
シューマッハは自身最大のライバルを破り、フェラーリで初戴冠を達成。この戦いを期に去っていくハッキネンと、F1そのものを率いていく彼との対比がライバル対決の結末としてドラマですね。













































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