チームを救う表彰台

【ミニチャンプス ロータスE23 R.グロージャン ベルギーGP 2015】
新生ロータスにとって最後の表彰台となった2015年のベルギーGP。前年の不振からの脱却はもちろん、どん底の資金難に苦しむチームを救う大きなポディウムとなりました。

前年貧弱なルノーPUに悩まされたロータスはこの年PUをメルセデスにスイッチ。前身がルノーワークスとは思えぬ形振り構わぬ変更でしたがこれが当たり、マルドナードがリタイアを繰り返す傍らグロージャンはポイント争いの常連としてチームを牽引する活躍を見せました。当時のメルセデスPU特効薬の効果を見せる一台です。

一方でチームの資金はいよいよ底をつき、ワークスルノーによる買い戻しの噂がありつつも一向に買収は進みませんでした。表彰台を獲得したベルギーGPレース後の機材差し押さえに始まり、終盤は料金未払いでサーキット施設にすら入れない事態まで状況は悪化します。
当時パドックを締め出され雨の中立ち往生するスタッフは涙なくして見られませんでしたね。結局バーニーの救済で事なきを得ますが、ワークスルノーは買収に乗り気ではなかったのでしょうか。

成績は向上したものの懐事情は全く改善されず、スポンサー離脱を止められなかったロータス。新車発表のCG画像にはもう少しスポンサーロゴがあったんですけどね。
ブラック&ゴールドが映えたマシンもスポンサー不足では箔が付きません。ゴールドカラーはスポンサーロゴだからいいのであって、金のラインを入れればいいわけではないですね。

パワーがものをいうベルギーGPでベッテルのタイヤバーストのおかげもあって3位を獲得したグロージャン。本当にチームを救う見事な活躍で、すごく感動した記憶があります。この頃はここ数年見られるようなミスもなく、チームを牽引するリーダーとしての役目を果たしていましたよね。
2013年日本GPとこのレースはグロージャンのベストレースだと思います。当時は翌年のワークスルノーからも求愛を受けていた彼ですが、残留していたらどうなったかは非常に気になりますね。
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