フェラーリ F2007 K.ライコネン 日本GP

フェラーリ2007

富士とF1

【レッドライン フェラーリF2007 K.ライコネン 日本GP 2007】

先日富士スピードウェイで開催されたハースの旧車テスト、2007-08年のレース開催以来の現行F1マシン走行とあって話題を呼びました。そんな富士とF1の思い出を振り返り。

2007年、1977年以来30年振りに開催された富士での日本GP。もう今更語るまでもなく、また掘り起こすつもりもないのですがそれはもうひどい惨状でした。

訴訟沙汰になった運営の不手際に加えてサーキットは深刻な降雨で、当時現地に行かれた方は相当大変な、辛い思いをされたことでしょう。暖を取れる食べ物が値上げされ、F1弁当1万円なんて写真も出回りましたがあれは本当なんでしょうか……。

当時を知らず興味が湧いた方はぜひ調べてみてください。

そんな2007年の日本GPを冠してモデル化された唯一のミニカーがこのレッドライン「F2007」です。懐かしいですね。ここを逃すとタイミングが無さそうなので引っ張り出してきました。

翌2008年は天気に恵まれ、そこまで悪い評判も聞かなかったと思います。その後F1は鈴鹿に戻り、トヨタはSFの草の根活動からついにF1に参画、富士に再びマシンを呼び戻すんですから当時からは想像もつかなかった未来ですね。いや、本当に07年は中継越しでもひどかったんですよ……。

2010年からのF1参入の足掛かりとしてMINIMAX社により作られたと思われるレッドラインシリーズ。当時は「よくわからない台座のパッケージだな」と思いましたが、ここまで業界のスタンダードになるとは思いませんでした。

出来は良いものの残念ながら大半のモデルがドライバーレスで、出来のレッドラインかドライバー付きのマテルか悩ましい二択が当時の思い出です。

最近はルックスマートの1/64がスパークと統一パッケージでリリースされるなどついにフェラーリ込みの統一ケース化が果たされました。これも当時からは想像つかなかった未来ですね。

私は富士にWECやSFで数回訪れていますが、嫌な思いをしたことはなく快適に観戦できています。キャパもそんなに問題ないと思うのですが、自家用車禁止にしたのが間違いだったでしょうか。

またこのレースは今でこそ頻発する「雨がひどいのでSCランを続けて周回数を稼ぎ、とりあえず開催要件を満たす」ことが発生した最初のレースだったと思います。この内容だったのは不運でしたね。

あれから20年、いろいろな問題が解決し、体力不足の日本企業の中で人一倍モータースポーツを牽引するトヨタには感謝の思い出いっぱいです。富士も大変よいサーキットでした。

でも唯一、未だにひとつだけ許せないのはアロンソの王座陥落を決定づけたクラッシュシーンの映像がないこと。この20年を決定付けた歴史的ワンシーンなのに雨でろくに見えないオンボードしか残ってないとか、カメラマンはなにしてたんですか!!!

このレースで3位入賞し、王座に首の皮一枚繋いだライコネン。ハミルトンが優勝して残り2戦を迎え、日本GPはさながら前祝のような空気感だった気がします。

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