初優勝の勢いそのままに

【ミニチャンプス マクラーレンMCL38 L.ノリス マイアミGP 2024】
2019年にデビューし21年イタリア・ロシアで二度涙を飲んだノリスがついに初優勝。その勢いのままタイトル争いの一翼を担うトップドライバーになりました。

2024年第6戦マイアミGP、予選5番手からスタートしたノリスは上位勢のタイヤ交換後もステイアウトで首位を維持し、格好のタイミングでSCが出動したことでポジションを維持したままタイヤ交換に成功しました。
このまま2番手フェルスタッペンとのバトルになるかと思われましたがレッドブルにペースがなく、参戦110戦目にして悲願の初優勝を掴みます。

その後はマックスに対するチャンピオンシップのライバルとして2位を連発し猛追。オーストリアGPでは両者接触するなど王者に「確かな脅威」として認知されるようになります。
夏休み以降は3勝を加えてタイトル争いに臨みを繋ぎましたが、天下分け目となったブラジルGPでの6位が響き敗戦。最初のタイトル争いはミスが大きく響いた結果となりました。あのレースはちょっとプレッシャーに負けちゃったのかなという感じがありましたよね。

レッドブルから最速マシンの座を奪い取ったマクラーレン「MCL38」。このマイアミGPで大型アップデートを導入して以降、ラスベガスGPを除いたすべての週末でどちらかのドライバーが表彰台を獲得する大活躍を見せました。
ニューエイのような一人の有力デザイナーを雇ったわけではなく、その配下のスタッフを引き抜いて数年かけて組織の力で強くなったマクラーレンには嬉しい驚きでした。なんか、もうフェラーリとマクラーレンが復活することはないのかなと心のどこかで思ってしまっていたので……。

そのフェラーリとマクラーレンがコンストラクターズタイトルを争った、往年ファンは懐かしさすら感じた最終戦アブダビGP。ドライバーズタイトルは実質自身のミスでチャンスが潰えましたが、このレースを名門率いるエースドライバーとして見事に制しチームに26年振りのタイトルをもたらしました。
ノリスは思い返せば結構ミスもあると思うんですが、こうして次にしっかり挽回するところが愛され信頼される所以なのかなと思えてしまいますね。
もはや懐かしいノリスのデビューマシン。当時は期待の新人と言われつつもチームの印象操作・お金持ちのお坊ちゃまという声も耳にしていたので、こんなに素直なキャラクターだとは思いませんでした。
コメント