東京モーターショー2015に行ってきました

イベントレポート

金曜日に東京モーターショー2015に行ってきました。新車やコンセプトカーの紹介は他所で読んでいただくとして、モータースポーツ関連の展示のみをピックアップしてご紹介。 

まずはメルセデスから、今回の目玉の1台、W05ハイブリット。昨年のチャンピオンマシンがさっそく展示されています。AMG-GT3と並び、メルセデスのレーシングカーブースを形成していました。

配布パンフレットにも掲載されるなど、メルセデス側もモータースポーツ活動の象徴として扱われているF1マシン。巨額の資金を投入して獲得したWチャンピオンですから、回収のためにもどんどんPR活動に使ってもらいたいですね。

ノーズをまじまじと。ひと目でショーカーだとわかるような簡素なものではなく、実際に使われた仕様だったりするのでしょうか。細かな作りこみはどれだけ見ていても飽きません。

ローアングルから。王者の風格漂いますね。W06はノーズがシャープになって、それはそれで好みなのですが、この太く野暮ったい感じもいいですよね。

残念ながらステアリングは古いタイプ。液晶付きの最新版にはまだ出会えていません。

リア周り。この辺はさすがに展示用でしょう。メルセデスのブースからは「モータスポーツ活動もしっかりやってるんですよ」というメッセージを感じました。F1でもDTMでもチャンピオンですからね。リーマンショック後、業界の流れに逆行しての参戦は疑問視されることもありましたが、結果を見ると英断だったのでしょう。

続いてはホンダ、MP4-30中期カラーVer。F1マシンの出展はこの2台でした。開幕前に渋谷で前期カラーのショーカーを見たので、あとはショートノーズを見ればコンプリートですね。

そのショートノーズがガッカリデザインだったので、MP4-30はこの中期ロングノーズカラーが一番かなと思います。最初はどうかと思ったノーズのダブルラインですが、ミニカーで見ると意外と良く見えますからね。

今回のモーターショーで最もよかった展示のひとつが、このPUの展示です。本戦仕様ではないにしても、こうして間近で見られるのは貴重な機会です。

メカニカル的なことはさっぱりなので、どこがどうとかはわからないんですけどね。マクラーレンホンダの復活とあって人だかりができているかと思いましたが、ホンダブースに来る人はNSXやS660がお目当てのようで、それらと比べF1ブースは静かなものでした。

その相方マクラーレンの出展はないものの、曙ブレーキからP1が展示されていました。2月にイギリスで会って以来の再会です。やっぱりかっこいいなぁ。

リア周り。なんというか、扇情的?東京の赤坂ショールームにある車のようで、そちらに行けばいつでも見れるのでしょうね。

今回最もモータスポーツに注力した展示だったのが日立オートモーティブ。インディカーとSFの展示だけでなく、SF15のペーパークラフトの配布やレースドライバーの目線で楽しめるテーマパークのようなアトラクションもあり、大賑わいでした。

SFの主要スポンサーの一社であり、インディにも深く関与している日立。自動車メーカーでなくとも、日本のモータースポーツ界には欠かせない存在になっています。

モータースポーツから話題がそれますが、レクサスのブースではCMで話題のホバーボードが展示してありました。これは思わぬサプライズ!

これはサンプルでしょうが、本当にこうして浮いて移動するんでしょうねぇ。レクサスは2Fがブランド活動専門のブースになっていて、ブランドイメージ向上への力の入れようが伺えます。

閑話休題。ブリヂストンブースでは佐藤琢磨による日本人初優勝で歴史に名を残した、A.J.フォイトレーシングのマシンが展示。ABCカラーが日本とアメリカを連想させていいですね。

お隣NGKではレーシングスーツとヘルメットが特設ブースで展示中。モータースポーツの展示はメーカーよりもサプライヤーの方が見ごたえがありますね。

重苦しい空気が漂うVWブースからはWRC連覇中のオジェのマシン。他所が音楽をガンガン鳴らしてイベントや動画を流す中、静かで居心地悪かったです。

こちらも先行き不透明なアウディから、WECマシン R18e-tron クワトロ。配布パンフレットにも特集ページが組まれるなど、アウディモータスポーツの花形マシンですが、ポルシェとの競合に加え排ガス問題もありますから、いつ撤退しても驚きませんね。

今週末のF1復活開催で盛り上がるメキシコのPRブースがありました。ペレスのスポンサーとしてザウバー時代から見慣れたロゴですが、日本でいう観光庁のようなものでしょうか。こうして出展などPRに注力できるほど、お金に潤っている国なのでしょうかねぇ。

今回は2011年に以来2度目の参加でしたが、前回は電気自動車がメイントピックだったのに対して、今回は自動運転がメインテーマになっています。2020年に向け、トヨタは新型燃料電池、日産は自動運転と普及目標が異なりますが、果たして未来はどうなることでしょうか。

あんまり2011年を覚えていないんですが、それだけモータースポーツ関連の展示がなかったわけでして、日本のレーシング界が沈みきっていた2011年末と比べると、まだ復活しつつあるだろうことを感じた2015年なのでした。 

コメント

  1. 黒男 より:

    フォーミュラカーも結構展示されているんですね!他サイトの画像はざっと見てたんですけどコンセプトカーばっかりかと思ってました。
    混雑が心配でモーターショーの類いは行ったことがないのですが、行ってみようかなー。

  2. てぃーあい より:

    >黒男さん
    ニュースではコンセプトカーにばかり注目が集まりますが、レーシング関連の展示もたくさんありますよ!行ける距離ならぜひ行くべきです!
    平日だとそこまで混んでいませんし、夕方からだと半額で入場できるのでおすすめです。