フェラーリ F2007 F.マッサ

オリジナルモデルフェラーリ2007

意外とやれた

【マテル フェラーリF2007 F.マッサ 2007】

シューマッハの引退で後任にライコネンを迎え入れ、新時代を迎えた2007年のフェラーリ。マッサはセカンドとしてサポートできるのかという不安すらあったものの、終わってみれば大健闘でした。

僚友ライコネンに加えマクラーレンのアロンソ・ハミルトンの4人が勝利を分け合った四天王シーズン。マッサは開幕2戦で表彰台に届かなかったものの第3戦バーレーンGP、第4戦スペインGPで連続ハットトリックを決め一躍タイトル候補に躍り出ました。特にバーレーンは前年アロンソに軽くあしらわれてスピンしていただけに、成長ぶりに感動したものです。まぁでも、セパンではハミルトンにやられてたっけ……。

その後は表彰台に安定的に登壇するものの、カナダGPの信号無視による失格が響きポイント差がずるずると拡大。お膝元のイタリアGPをサスペンショントラブルでリタイアすると完全に王座争いからは脱落し、ライコネンのサポートに徹します。母国ブラジルGPは連覇の可能性があったもののキミのタイトルのために順位を譲り、チームにドライバーズタイトルをもたらしました。以降現在まで無冠であることを思うと、この貢献はもっと評価されてよいと思いますけどね……。

バーレーンGPやトルコGP、ブラジルGPなど得意とするサーキットではめっぽう強かったマッサ。これらのコースではチャンピオン達をも上回る力強いリザルトを残していますよね。一芸に秀でたドライバーではあるのですが一方で安定感がなく、時々過剰に順位を落としていたのがチャンピオンを獲れなかった原因なんでしょうねぇ。

ともあれ、2006年後半の成長曲線は2007年も引き続き伸び続けグリッドの先頭で走るに相応しいドライバーだと示したマッサ。私はこの年まだ観戦2年目のにわかファンでしたので、「トップチームに乗って成長するドライバーもいるんだなぁ」と思った記憶があります。でもこれ以降、大物ルーキーを除いて中団を目立たずうろついていたドライバーが昇格して成長していくキャリアって見かけないですよね。近代F1でマッサは結構レアな存在なのかも。

最初はシューマッハにおんぶにだっこのような状態だったマッサ。優勝を重ね、タイトル争いを経験したことで彼の復帰時には近い目線で会話できていたりするのでしょうか。マッサは数少ない今でも彼と会うことが許可されている人物みたいですね。

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