レッドブル RB18 M.フェルスタッペン アゼルバイジャンGP

レッドブル2022

普通に勝つ

【ミニチャンプス レッドブルRB18 M.フェルスタッペン アゼルバイジャンGP 2022】

予選ではルクレールとペレスに先行を許したマックス。しかし対フェラーリでは相手がトラブルで自滅、対チームメイトではレースペースの差で普通にパスしてあっさり先頭に立ち優勝します。

スタートでペレスがルクレールから首位を奪うと、前戦モナコGP優勝の勢いそのままに独走でリードを築きます。一方3番手だったフェルスタッペンは2位ルクレールがVSCに合わせてピットインしたことで前が開けるとペースを上げ、瞬く間にペレスとの差を縮めて15周目にその彼を抜き去り首位に浮上するのでした。

その後油圧トラブルでリタイアしたサインツに続いてルクレールもPUトラブルでリタイアすると、レースはライバル不在で完全にフェルスタッペンのものとなりました。私はこのリタイアで完全にこの年のフェラーリの王座奪還は無理だなと見切りをつけた記憶があります。前半戦で3戦2リタイアはフェルスタッペンと同様ながら、レッドブルとは異なりフェラーリには取り戻すチームの地力が見えませんでした……。

シーズン5勝目となったアゼルバイジャンGP。スペインGPのチームオーダーでレッドブルレーシングとしてマックスを勝たせる目標が明確化されたことで、モナコGPでのピット作業の妙はあれど彼優位の体制は確固たるものとなっていました。市街地マイスターのペレスですが、勝負権すら与えてもらっていないような、ブロックのない抜かれ方でしたね。

マックスがペレスを従えて1-2、そしてフェラーリはWリタイアというこの年を象徴するかのようなこのレース。そんなタイトル争いの一方で個人的に一番記憶にあるのはレース後に老人のように腰を痛めて歩いてくるハミルトンの様子でした。グラウンドエフェクトカー復活初年度で話題になったマシンの上下動、通称ポーポシング問題ですがメルセデスはあまりにひどく、路面が凸凹したこのアゼルバイジャン市街地は見ているだけで脳震盪を起こしそうなほど揺れていましたね。

フェルスタッペンは2021年モナコGP以来の市街地制覇となりました。チームメイトが市街地に強いリカルド・ペレスと続くこともありなかなかストリートでの勝利が増えませんね。でも2018年の同士討ちの悪夢はこの勝利で払拭された気がします。

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